大方のOPEC加盟国は現状生産枠維持か、サウジは沈黙
[ウィーン 9日 ロイター] 石油輸出国機構(OPEC)の大方の加盟国石油相は9日、現在の生産枠で十分需要を満たせるとの見解で一致している模様だが、11日にウィーンで開くOPEC総会を控え、最大の産油国サウジアラビアは沈黙を守っている。
OPEC総会では冬季の需要期に向け生産枠を決定するが、相反する兆候を示している現在の経済状況が協議される見通し。
欧米などの消費国を代表する国際エネルギー機関(IEA)は、OPECが速やかに増産に踏み切らなければ、IEA加盟国の原油在庫は来年1月までに過去5年間の平均で最低水準に減少すると予測している。
8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が4年ぶり減少し、米経済への先行き不透明感から米国での原油需要の伸びも抑制される可能性が強まっている。また、米国のサブプライム問題に端を発するクレジット市場の混乱が実体経済に影響を及ぼす懸念も出ている。
OPEC経済委員会の関係筋は、2日間の会合を終えた8日、「われわれは、特に米国での在庫減を予想しているが、GDPの伸びと原油需要について不透明感がある」と述べた。
ロイターのデータによると、8月のOPEC加盟国全体の産油量は日量3037万バレルでサウジは865万バレルとその占める割合は大きい。余剰生産力もある同国は、OPEC総会での決定には大きな影響力を持つ。
ただ、サウジのヌアイミ石油鉱物資源相は、7日遅くにウィーンに到着して以来、沈黙を守っている。米国のコンサルティング会社、PFCエナジーは「サウジ筋は今週のOPEC総会で日量50万─100万バレル増産の検討が必要と示唆している」と指摘したが、同石油相は、これについてコメントを控えた。
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