安倍首相が辞任表明、首相指名まで国会は自然休会へ

2007年 09月 12日 20:50 JST
 

 [東京 12日 ロイター] 安倍晋三首相は12日午後、首相官邸で緊急会見し、「首相の職を辞するべきだと決意した」と辞意を表明した。首相は「新たな首相の下で、テロとの戦いを目指すべきと判断した」と辞任の理由を説明したが、与謝野馨官房長官は12日夕の会見で辞任の理由には健康問題があると指摘した。

 首相の突然の辞任表明を受け、自民党は新総裁の選出手続きに入り、予備選を行わず、両院議員総会での選挙を実施する方向で調整が進んでいる。与党筋によると、19日投票の日程で作業が進んでいる。10日に召集された臨時国会は首相指名選挙が実施されるまで実質的に自然休会に入り、新内閣発足まで政治空白が生まれる可能性が出ている。

 12、13日に衆院本会議、13、14日に参院本会議で予定されていた各党の代表質問は、安倍首相の辞任表明で取りやめとなった。国会筋によると、自民党が安倍首相の後継となる新総裁を選出し、新総裁を国会で首相に指名するまで、臨時国会は自然休会に入る。このためインド洋上での海上自衛隊による給油を継続するためのテロ対策特別措置法の延長や新法の審議などは、大幅に遅れることになりそうだ。

 麻生太郎自民党幹事長は12日午後の会見で、今回の総裁選では、予備選挙を実施せず、衆参両院の国会議員と地方の代議員が参加する両院議員総会での選挙を実施する方針を明らかにした。

 与党筋によると、19日に両院議員総会で投票を実施し、新総裁を選出する日程で最終調整している。ただ、安倍首相の辞任表明が突然であったため、有力者の総裁選への立候補の態勢が整わないために、公示日がずれ込む可能性を指摘する声も与党内にはある。

 最有力候補と自民党内でみられている麻生幹事長は、自身の立候補について「まだ、答えるのは早い」と述べた。また、津島派に属し、同派の総裁候補ともくされている額賀福志郎財務相は「ノーコメント」と語った。

 首相辞任の理由について与謝野官房長官は、健康問題があったとし、8月下旬のアジア歴訪から「健康状態は大変厳しいものがあった」と語った。会見で健康問題に触れなかったのは「逃げ込むのはいやだとの美学だと受け止めている」と述べた。

 首相は午後2時からの会見で、辞任を決断した理由との関連で、小沢一郎民主党代表との党首会談が「実質的に断られ、大変に残念だ」とし、「私が首相であることで、野党との話し合いが難しい状況になっている」と語った。  続く...

 
 
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