日経平均は続伸、上値重く盛り上がりに欠ける展開

2007年 11月 15日 12:02 JST
 

 [東京 15日 ロイター] 午前の東京株式市場で日経平均は続伸。前日の大幅反発の地合いを引き継ぎ、銀行や鉄鋼、商社などが買われた。ただ景気不透明感は根強く上値は重い。前場の東証1部売買代金は1兆1412億円と低調で盛り上がりに欠ける展開だった。

 前場の東証1部騰落数は、値上がり1012銘柄に対して値下がり558銘柄、変わらずが141銘柄だった。

 1万5000円が底となり反転基調に入るのか、再び一番底を付けるのか──市場関係者の多くはその答えを出せずにいるようだ。国内材料に乏しいなかで頼みの米株市場(14日)が序盤上昇したものの引けにかけて崩れる展開となったほか、為替も円安方向への戻りが鈍いとあって投資家の慎重姿勢は続いている。市場からは「先物主導で現物も上げ幅を拡大する場面もあったが上値は重い。後場の仕掛け的な売りも警戒されるため買いを入れにくい」(国内証券ディーラー)との声が出ていた。

 前日の大幅反発で市場のムードは若干改善されたが、依然として手控え気分が強いのは景気の先行き不透明感が強いからだ。「今後、クリスマス商戦や年明けには米金融機関の10─12月期決算発表があり、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題がどの程度、個人消費や企業業績に影響を与えるかを見極めるのはこれから」(丸和証券・調査部次長の大谷正之氏)。新たに一番底を付けにいく可能性を市場参加者の多くは捨てきれていない。

 需給面の見通しも不透明感が強い。市場の一部で言われているようにヘッジファンドの解約申し込みに伴う売りが年末から数えて45日までに終わるなら、近々需給面からの圧迫要因はひとつ消えることになるが、実態が不明なだけにムードを大きく改善するまでには至っていない。市場筋によると午前のバスケット取引では欧州系投資家からの売りが出るなど全体では売り越しだったという。

 個別では銀行や鉄鋼、商社などこれまで売りの強かったセクターのリバウンドが目立った。みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)や三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)などメガバンク株が買われた。ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)、キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)など主力ハイテク株もしっかり。新日鉄(5401.T: 株価, ニュース, レポート)や商船三井(9104.T: 株価, ニュース, レポート)も買われた。

 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)

 
 
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