物価安定化にはインフレ期待の抑制が重要=ECB専務理事

2007年 11月 21日 07:53 JST
 

 [フランクフルト 20日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のビーニ・スマギ専務理事は20日、ブリュッセルでの講演の準備原稿で、インフレの抑制・安定化のためには、消費者と企業が一時的な物価上昇と長期的な物価上昇を区別することが重要だとの認識を示した。

 専務理事は、現在のユーロ圏のようにインフレ指標が上昇している状況下では特に、インフレ期待を抑制することが重要だと指摘。近年、原油価格は大幅に上昇したが、インフレは賃金やインフレ期待に打撃を及ぼすことなく抑えられており、インフレの定着を防ぐためにはこれが重要だと述べた。

 また、時には中銀の発言が政策措置に取って代わることも可能だとの見方を示した。

 専務理事は「欧州の消費者と企業は、一時的なコスト上昇と恒久的なコスト上昇の区別ができている」と指摘。「この状態が続くことが重要だ」と付け加えた。

 現在の原油や食品価格のように予期しない価格ショックが生じた場合、中銀にとって、市場との対話は「綱渡り」のようになるとし、「(中銀は)インフレについて注意を喚起しなければならないが、不安をもたらすことなく行う必要がある。価格ショックは一時的なものにとどまる可能性があるためだ」と説明した。

 ECBは11月の理事会で政策金利を4%に据え置いたが、インフレの上向きリスクと景気の下振れリスクを指摘。こうしたなか、大半のアナリストは2008年末まで金利据え置きが続くとみている。

 
 
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