為替相場の急な変動に反対、人民元上昇は加速が必要=ECB総裁

2007年 11月 23日 13:47 JST
 

 [パリ 22日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は22日、為替相場の急激な変動に反対する姿勢を示すとともに、中国に対し人民元の上昇ペースを加速するよう求めた。トリシェ総裁はフランスの経済成長促進に関する委員会に出席。

 為替レートに関する質問に対し、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長がこれまでに、強いドルは米国の国益であると述べていると指摘した。「日本の当局者も景気が回復しつつあると述べた」としたほか「われわれは、中国が人民元の上昇ペースを加速する必要があると明言している」と語った。

 「為替レートの過度のボラティリティは、世界経済の成長にマイナスだと確信している。わたしがこれまでに荒っぽいと表現したような急激な動きには反対する」と述べた。

 ユーロ圏経済については「このところ不透明さが増している。基本シナリオに下振れリスクがあるとみている」として、金融市場の混乱により成長見通しが一段と不透明になっているとの見方を示した。

 総裁は、ECBは物価を安定させることにより、成長に貢献できると強調。「金融政策には明確な目標がある。それは中長期的に物価を安定させ、インフレを回避し、フランスと欧州の潜在成長力を損なうことなく経済成長を促進する金融環境をつくることだ」と語った。

 また、インフレを引き起こすことなく経済成長を高めるために、ユーロ圏諸国は構造改革が必要だと指摘。「欧州経済の(成長)速度を最大限に高める必要がある。潜在成長率は十分な水準とは言えず、高めていく必要がある」と述べ、財・サービス市場の一段の柔軟化を求めた。

 
 
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