米シティが一転してドル高/株高材料に、アブダビの資本参加を好感
[東京 27日 ロイター] 27日の東京市場は午後に入り地合いが一変、ドル高/株高/債券安になった。日本時間の正午前に明らかになったアブダビ投資庁の米シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)への資本参加が材料視された。
前日のNY市場で同社株は、モーゲージ関連の損失や追加人員削減などをめぐる懸念から5年ぶりに30ドルを割り込み、市場全体にリスク回避姿勢を強めさせていただけに東京市場ではいったん反対のポジションをとる動きが強まった。
<米株先物が大幅上昇、ドル買い戻しに>
シティのニュースにまず反応したのがGLOBEX(米時間外金融先物取引)の米株先物だ。一時1万2900ドル程度まで反発、26日の終値に比べて160ドル超の上昇となった。金融機関の信用リスクに敏感な地合いだけに真っ先に買い戻しが入った、という。
これを受けて為替市場ではドル/円が発表前の107.40円付近から108.82円まで1円超、上昇した。アブダビ投資庁のシティグループへの資本参加で、サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題を背景に広がっていた欧米金融機関の巨額損失計上と信用リスク問題が改善に向かう可能性が出てきた、と受け止められた。
ドルは日本時間の早朝、26日の米国株安などを受けて一時107.22円まで下落。2005年6月以来、2年半ぶりの円高水準を更新していたが、シティのニュースで地合いが急変した。
このほか、円は他通貨に対しても売られ、ユーロ/円は159円半ばから161円後半、英ポンド/円は222円前半から225円前半に急上昇した。最近の外為市場では、世界的な株価上昇は投資家がリスク姿勢を強め、円キャリートレードが活発化するとの見方から、円売り手掛かりとされている。
ただ、このまま一本調子でドル買いの動きが続くとの見方は少ない。みずほ総研・経済調査部シニアエコノミストの吉田健一郎氏は「ニュースを受けて急激な円売りが進んでいるが、この発表が金融市場の懸念を払しょくできるかどうかの判断はできない」とし、そのうえで「サブプライムローン問題が背景にあり、まだ金融機関の追加損失などの思惑がくすぶっている。大局的なドル売りの流れに変わりはない」と述べている。 続く...












