低迷状態から脱出するIPO、ジャスダックNEO効果も
水野 文也記者
[東京 7日 ロイター] 相場全体の地合い改善とともに、株式公開(IPO)低迷状態から脱出しつつある。その背景として初値形成における主力プレーヤー・個人投資家のマインド改善が要因として指摘される一方、ジャスダックが新たに設立した先端技術企業に特化した新しい市場「NEO」の効果が大きいとの見方が出ている。
2007年の新規上場銘柄は、26日にマザーズに上場されるトレジャー・ファクトリー(3093.T: 株価, ニュース, レポート)までで121銘柄と、昨年の188銘柄から約3分の2の水準まで落ち込む見通しだ。
この水準は、日経平均がバブル後安値を記録した2003年と同数で、相場環境の悪化を背景に減少したとみることもできる。
初値形成時のパフォーマンスの悪化も目立つ。以前はIPOと言えば、公開価格で手に入れれば確実に利益を上げることができる──といったムードがあり、初値が公開価格を上回る「連勝記録」が話題になることもあった。しかし、現在は公開価格を割って初値を形成する銘柄が珍しくない。
三菱UFJ証券がまとめたデータによると、昨年12月から現時点までの1年間で公開価格割れとなったIPOは33銘柄。直近の11月では、上場した7銘柄のうち半数以上の4銘柄が公開価格を割り込んで誕生した。桧家住宅(1413.NG: 株価, ニュース, レポート)のように初値が公開価格を30%以上も下回った銘柄もある。
市場では、この背景として「新興市場のみならず、株式マーケット全体から逃げ出す個人投資家が多いことが影響した。個人の参加意欲が強くないとIPOは活況にならない」(準大手証券情報担当者)との声が出ている。
しかし、ここにきてIPOに復調の気配が感じられるようになってきた。株価が全体的に戻り歩調となり、個人投資家のマインドが改善しているほか、ジャスダックのNEO(ネオ)の効果を指摘する関係者が少なくない。 続く...












