米株投資家の恐怖心理映すVIX指数、市場乱高下にも動じず小動き

2008年 01月 17日 09:52 JST
 

 [ニューヨーク 16日 ロイター] 年明けの米株市場では荒い値動きが連日のように続いているが、投資家の恐怖心理を映すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)の動向は、トレーダーが市場の乱高下にほとんど動じていないことを示している。

 その理由は、オプション投資家の間で米連邦準備理事会(FRB)が市場の変動を制御不能にはしないとの自信が深まっていることにあると言えそうだ。

 最近のVIX指数は小動きにとどまり、年初以降、昨年5月以来で最も小幅な22.49─25.95のレンジで推移している。

 VIX指数がS&P総合500種指数と反対の方向に動く傾向のある逆相関指標であることも状況を複雑にする一因だが、最近はその関係が崩れてきている。例えば先週のS&P500種は0.75%下落し、VIX指数も0.26ポイント(1.09%)低下した。今週これまでも、S&P500種がさらに2%下げる中でVIX指数も1.4%低下している。

 ウィンドハム・フィナンシャル・サービスの首席投資ストラテジスト、ポール・マンデルソン氏は、最近の下げ相場の中で予想されるボラティリティー上昇という形でVIX指数とS&P500種の関係が見られないのは興味深いと指摘し、「この局面で見られるはずの恐怖心理がないということだ」と述べた。

 一方で、決算発表の不安定な滑り出しやインテル(INTC.O: 株価, 企業情報, レポート)の期待外れの業績見通しに見られる設備投資低迷の兆しなどをはじめ、米株市場の不安材料は山積している。

 逆説的に、オプション取引のアナリストの多くは悲観的な見通しが米株市場の落ち着きの理由だとの意見で一致している。あまりにも多くの問題の兆候が表面化しているため、政策担当者は介入を余儀なくされるとみる向きが多い。

 Vトレーダー・プロのハーブ・クーラン最高経営責任者(CEO)は「FRBが間もなく、予定されている連邦公開市場委員会(FOMC)前にも利下げに動くと考えているため、市場参加者は市場の大幅な下落を懸念していないのだと思う。昨年8月のように(利下げが)株価の下げ圧力を緩和するというのが現在の認識だ」と述べた。  続く...

 
 
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