世界同時株安を背景にクロス円は乱高下、ドルは105円の攻防

2008年 01月 22日 13:53 JST
 
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 [東京 22日 ロイター] これまで外為市場に重くのしかかっていた米経済のリセッション入り懸念に、世界同時株安という新たな難題が加わっている。22日東京市場午前の取引では、日経平均株価が前日比で一時600円程度下げ、リスク回避の動きを背景に主要通貨売り/円買いが進んだ。

 ドル/円は105円台でサポートされているが、今後の展開によっては一段の下落も予想される。外為市場の先行き不透明感は否めず、株価の値動きに連動した不穏な相場が続きそうだ。

 外為市場は、世界的な株安を手掛かりに急速にリスク回避の円買いが進んでいる。ドル/円は前日海外市場で一時105.67円まで下落し、2005年6月以来、2年半ぶり円高水準をつけた。

 クロス円でも円買い一色となり、ユーロ/円は一時152.48円と前日午前の高値から3円半も下落、昨年8月以来、5カ月ぶり安値を更新した。英ポンド/円も205円前半と1年9カ月ぶり、豪ドル/円は90円半ばと5カ月ぶり、カナダドル/円は101円後半と9カ月ぶり円高水準をつけるなど、これまで強気だった主要通貨が軒並み下落した。

 「欧州や日本、中国などでも、米国がリセッション入りするなら、その影響を受けて景気が減速するとの懸念が市場で急速に高まり、相場が世界的な景気減速を先取りし始めている」。三井住友銀行市場営業統括部チーフエコノミストの山下えつ子氏は、世界同時株安をこう分析する。そのうえで、外為市場でもリスク回避の円買いでクロス円が下落する一方、「これまで買われてきたユーロのなどの欧州通貨にあらためて売りが強まったことで結果として、ドルを売りたいのに下がりづらいという状況となっている」と指摘する。

 午前9時過ぎ、ドル/円はEBSデータで一時105.61円まで下落。2年半ぶり円高水準をさらに更新した。しかし、仲値でドルが不足する銀行が多いとのうわさや、下値にアジア勢や国内大手投資家がまとまった買い注文を入れているとの観測などを手掛かりに反発。105円半ばでオプションに絡む買いがまとまって入ったとの声も出ていた。「株安のみを手掛かりに円が買い仕掛けられている。クロス円ではだいぶ円高が進んでおり、一段の円高にはさらに株価が下落する必要がある」(邦銀)との見方もある。 

 ある金融当局者は、前週、ドルが一時106円を割り込んだ時点で、年末から2週間あまりで8円程度円高が進んだことに関し「スピードが速過ぎるので、その影響を注視している」との認識を示していた。ただ、世界同時株安で、米国の投資家によるリパトリエーション(資金の本国還流)に関心を寄せる声が出ている。ある外銀関係者は「これほどの株安が進むと、資金を本国に戻そうという動きが出ているのではないか」と指摘。円高は限定的と見られている。

 UBS銀行外国為替部ディレクターの牟田誠一朗氏は、「目先1週間ぐらいの時間軸で見ると、ドル買いのビットもしっかりしており、105円台を割り込むのは厳しい」という。「次の局面は103円を目指す展開が予想されるが、やはりまだ時間はかかる。当面は105円台の攻防になる」との見立てだ。三菱東京UFJ銀行市場業務部チーフアナリストの高島修氏も「株式や社債市場は大幅に下落しているが、短期金融市場は比較的落ち着いており、カネ回りが詰まっているようには見えない。短期的に見て急激なドル安/円高の余地は限られるのではないか」という。   続く...

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「iPad」の商標権所有を主張する中国企業が、米アップルの同名端末について、中国からの輸出禁止を求める見通しとなった。
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 1月22日、東京市場午前の取引では、日経平均株価が前日比で一時600円程度下げ、リスク回避の動きを背景に主要通貨売り/円買いが進んだ。写真は2004年2月、都内のディーリングルームで撮影したとレーダー(2008年 ロイター/Yuriko Nakao)
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