トヨタが07年世界販売でGMとほぼ互角、今後のカギは新興国

2008年 01月 24日 10:29 JST
 

 久保 信博記者 

 [東京 24日 ロイター] 米ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N: 株価, 企業情報, レポート)が23日に2007年の販売台数を発表し、トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)は創立70年にして世界首位にほぼ並んだ。約3000台の僅差でトップ交代は来年に持ち越されたが、ここまでトヨタが躍進した主な要因は、世界の自動車需要の約3割を占める北米と日本市場での強さにあった。しかし両市場の低迷が鮮明になりつつある今、トヨタが一段の成長を図るには新興市場の攻略が従来以上に重要となる。

 2007年の世界販売台数はGMが936万9524台だったのに対し、トヨタは936万6000台(日野自動車(7205.T: 株価, ニュース, レポート)とダイハツ工業(7262.T: 株価, ニュース, レポート)含む)。直前までトヨタの首位奪取が予想されていたが、1931年からトップを守るGMが意地をみせた。トヨタは08年の販売台数を985万台と計画する一方、GMは北米での不振が続く見込みで、来年こそは首位が交代する可能性が高い。

 米調査会社オートデータによると、07年のトヨタは小型車人気を追い風に北米でのシェアを前年比0.8ポイント増の16.2%に上げ、フォード・モーター(F.N: 株価, 企業情報, レポート)を抜いて同市場で2位になった。GMは大型車中心のラインアップが災いし、北米でのシェアが0.8ポイント減の23.5%に低下。日本国内でトヨタは圧倒的な新車投入量で5割のシェアを堅持する一方、GMは日本での存在感がゼロに等しい。

 だが両市場とも、今後は従来のような大きな成長は見込めない。08年の北米は原油高やサブプライムローン(信用力の低い借り手向け住宅融資)問題による景気減速で需要が1600万台を割り込む可能性がある。日本国内は「経済そのものが大きな成長を見込めないなかで、消費マインドが自動車に傾くことは期待できない」(トヨタの渡辺捷昭社長)状況にある。

 <中国やインドでは出遅れ感>

 カギを握るのが、中国やインド、ロシアなどの新興国と資源国。世界同時株安で減速懸念が出ているものの、中長期的にはもっとも有望な市場とみられている。渡辺社長は「新興国での生産体制を強化していく」としており、工場を建設するなど手を打っている。

 だがこうした市場には競合各社も力を入れており、トヨタに北米や日本でのような強さはみられない。中国でのシェア1位はGMで、インドではスズキ(7269.T: 株価, ニュース, レポート)がシェア5割以上を握る。両社とも中国とインドにそれぞれ先んじて進出し、出遅れたトヨタに比べて先行者利益を享受している。  続く...

 
 
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