米予算教書、09年度の財政赤字は過去最大級の見通し

2008年 02月 4日 18:08 JST
 
記事を印刷する |

 [ワシントン 4日 ロイター] ブッシュ米大統領は4日に2009会計年度(2008年10月─2009年9月)の予算教書を議会に提出する。規模は3兆ドルを超える見通しで、使途をめぐって議会と激しいつばぜり合いが繰り広げられることが予想される。

 <財政赤字>

 米政府関係者によると、財政赤字は08年度、09年度ともに約4000億ドルと予想。これは、対国内総生産(GDP)比で約2.8%に相当する。

 4000億ドルという財政赤字は、07年度の1630億ドルの2倍以上で、過去最大だった2004年度の4130億ドルに迫る。ブッシュ政権は、2001年と03年の大型減税を恒久化するとともに2012年までに財政収支を黒字化する目標を達成することは可能、としている。

 <国内向け歳出>

 09年度の裁量的歳出については、国土安全保障関連以外の支出をほぼ凍結することを提案する。

 連邦医療保障制度に関する歳出を5年間かけて2080億ドル削減することを目指す。このうち1780億ドルをメディケア(高齢者向け医療保険)関連経費の削減で実現させる方針。

 一方、国境警備強化には資金を投じる姿勢を示す。国境のフェンス増設に7億7500万ドル、国境監視員の採用・訓練のために4億4000万ドル、その他の取り締まり活動費として30億ドルの支出を提案する。

 <国防予算>

 ブッシュ大統領は、国防予算として5150億ドルを要求する見通し。これとは別に、イラク・アフガニスタン向け戦費を700億ドル要求する。ただ、この700億ドルも09会計年度の最初の数カ月で使い果たされ、補正予算が要求されることが予想されている。08会計年度は戦争関連予算として1930億ドルが要求されたが、議会で承認されたのはその一部に過ぎない。

 09年度の要求額には、軍の近代化にために1838億ドル、陸軍・海兵隊の増強に向けた205億ドルが含まれるという。

 米経済がリセッション(景気後退)入りするかしないかの瀬戸際という状況下、歳入は圧迫される見通し。

 戻し減税などを盛り込んだ1500億ドルの景気対策も、少なくとも短期的に財政赤字を拡大させる要因となる。

 ゴールドマン・サックスのエコノミスト、エド・マケルビー氏は「米経済は循環的に著しい後退に苦しんでいる」として予算教書が巨額な財政赤字を示すと予想している。

 米上院予算委員会のコンラッド委員長はロイターとのインタビューで「ブッシュ大統領は、財政面で最も無責任な大統領の一人として記憶されるだろう」と発言。

 予算教書でメディケア経費削減などが盛り込まれる見通しであることに言及し「大統領は中流層を狙い撃ちしている」と述べている。

 
 
Photo

編集長のおすすめ

  • ニュース
  • 写真
  • ビデオ

ロイターオンライン調査

Photo
麻生太郎自民党幹事長
小沢一郎民主党代表
小泉純一郎元首相
岡田克也元民主党代表
小池百合子元環境相
その他・該当者なし