日立、通期純利益予想を100億円に下方修正

2008年 02月 5日 17:21 JST
 
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 [東京 5日 ロイター] 日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)は5日、2008年3月期の連結業績(米国会計基準)予想で、当初400億円としていた通期の純利益見通しを100億円(前年実績は327億円の赤字)に下方修正した。

 課題のハードディスクドライブ(HDD)事業の収支が改善し、情報通信システム事業の好調により通期の営業利益見込みは上振れする。ただ、採算が悪化している薄型テレビ事業の構造改革費用が発生するため、純利益見通しが下振れする。薄型テレビを含むデジタルメディア・民生機器の通期の営業赤字額は従来見込みの720億円から980億円に拡大する見通しだ。

 通期の営業利益見通しは当初予想の2900億円から前年比64.4%増の3000億円に上方修正。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト15人の予測平均値2996億円と同水準だった。通期見通しは、売上高が同5.4%増の10兆8000億円(従来予想は10兆5000億円)、税引き前利益は同53.2%増の3100億円(同3000億円)にそれぞれ引き上げた。

 <HDD事業は8四半期ぶりに黒字化>

 情報通信システム事業の08年3月期営業利益見通しは、昨年10月末時点の予想830億円から970億円に引き上げた。アウトソーシング事業や金融機関向けのソリューションを中心にサービスが好調に推移して売り上げを伸ばし、利益面ではソフトウエア/サービスが堅調だったことなどが寄与した。

 情報通信システム事業に含まれるHDD事業は、米子会社の07年12月期通期の営業損益が2億8600万ドルの赤字だが、07年10─12月期での同損益は9500万ドルの黒字だった。四半期ベースでは05年10─12月期以来、8期ぶりに黒字化。会見した中村豊明専務は「BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)を中心にパソコン用の需要が強かった。新製品のリリースのタイミングも、今回は従来と違って計画通りだった」と好転の理由を語った。

 <薄型テレビ中心に構造改革費用300億円>

 一方、薄型テレビは不振から脱することができない。プラズマテレビは当初、年間120万台の出荷を見込んでいたが90万台に引き下げた。07年4─12月期の9カ月間でプラズマテレビの出荷数は69万台、液晶テレビは57万台。液晶テレビの年間出荷計画80万台は変更していない。台数の下方修正に加え、薄型テレビ市場の価格下落により、4─12月期のデジタルメディア・民生機器の営業赤字は658億円に上った。

 中村専務は、薄型テレビの状況について「北米で50型といった大型サイズを中心に売れていない」と説明した。薄型テレビ事業の業績改善に取り組むため、国内外で人員を再配置し、不採算の販売チャネルから撤退する。薄型テレビやプロジェクター、DVD機器などデジタル製品の構造改革費用が08年3月期で300億円発生するという。

 (ロイター日本語ニュース、浜田 健太郎記者)

 
 
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