ニコンが業績上方修正、デジカメ好調で3期連続の過去最高
[東京 5日 ロイター] ニコン(7731.T: 株価, ニュース, レポート)は5日、2008年3月期の通期業績予想を上方修正し、連結営業利益を前年同期比30.4%増の1330億円(従来予想は1270億円)に引き上げた。デジカメの販売好調を反映し、3期連続の過去最高更新となる。
この予想は、ロイターエスティメーツによる主要アナリスト22人の予測平均値1316億円を上回った。
同社は、売上高を同17.9%増の9700億円、経常利益を同35.1%増の1210億円、当期純利益を同35.0%増の740億円と、それぞれ上方修正した。売上高は5期連続、経常利益は3期連続、当期純利益は4期連続で過去最高を更新する。コンパクトカメラの販売台数も、従来計画の800万台に30万台上乗せして830万台に上方修正した。
映像事業の見通しを売上高で200億円積み増しの5700億円、営業利益を60億円の引き上げとなる800億円へと見直した。会見した寺東一郎副社長は「収益率のいい一眼レフが予想通り順調に売れている。コンパクトもコスト削減がきっちり進み、効果が出てきている」と語った。半導体露光装置や液晶用露光装置を扱う精機事業は見通しを据え置いた。
同副社長は、中間期の決算発表時に今後のリスクとして米景気が心配だと話していたが「年末商戦は一眼レフデジカメやコンパクトデジカメが初期の予定線をクリアすることが出来た。新製品の効果が大いにあった」と語った。
足元の状況については、まだ米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題の影響は出ていないとの認識を示す一方で、米国で店頭在庫、市中在庫が若干多くなっているなどと説明、上方修正した計画値は「簡単にクリアできると思っていない」とした。
08年度について寺東副社長は、新製品効果で売り上げを伸ばすほか、コストダウンを重視すると説明し「増収増益にしたい」と語った。
同社は、2010年3月期までの中期経営計画で、営業利益1250億円の目標を掲げている。中間決算時にも上方修正しており、すでに2年前倒しでこの目標を実現する見通しとなっていた。ただ、寺東副社長は「表面の数字は近くにいくが、為替の前提を調整するとまだクリアしたとはいえない」と慎重な見方を繰り返した。同社は07年度通期の為替前提をドル/円=114円、ユーロ/円=161円程度と見ており、中計ではドル/円=110円、ユーロ/円=140円を前提としている。
一方、07年4―12月期の業績は、営業利益が前年同期比28.4%増の1035億円となり、4期連続で過去最高を更新した。デジカメ販売が全体をけん引した。一眼レフデジカメは、上期に好調だったハイアマチュア機が10―12月期にも好調を継続。コンパクトデジカメの販売も堅調だった。精機事業は減収減益だった。液晶用露光装置の販売台数が前年に比べ半減したのが響いた。
売上高は同16.4%増の7121億円、経常利益は同37.5%増の981億円、当期純利益は同30.9%増の604億円だった。いずれも4期連続で過去最高を更新した。
(ロイター日本語ニュース、平田 紀之記者)
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