米FRBは金融政策で先手、景気とインフレの均衡必要=ダラス地区連銀総裁
[メキシコシティー 7日 ロイター] 米ダラス地区連銀のフィッシャー総裁は7日、連邦準備理事会(FRB)が現在、金利対策で「先手を打って」おり、景気支援とインフレ抑制の間で注意深くバランスをとらなければならないとの認識を示した。
同総裁はメキシコでの講演原稿のなかで「FRBは現在、経済に程よい分量の刺激を加え、効果が出てきたらインフレを高進させないように非常に注意深くなる必要がある」と指摘。現在の3%の政策金利は、先手を打っているものと確信しており、心地よく自信をもてると話した。
総裁は、米景気が金融機関の信用コスト引き上げなどに直面し、「突然かつ急激に」減速していることを認めた。同時に、商品への新興市場からの強い需要は「前例のない」インフレ圧力をもたらしており、それが米国の物価を上昇させているとの認識を示した。
前週の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%ポイントの利下げに反対票を投じたとし、その理由として、インフレが懸念される水準となるなか、FRBはすでに成長リスクを抑制するうえで十分な程度の利下げを実施したと判断したと述べた。
総裁は記者団からの質問に対し、米経済がリセッション(景気後退)を回避することを確信していると話した。また依然としてインフレおよびインフレ期待が現在の高水準から鈍化していないとの見方を示し「新たな金融緩和を支持するうえで適切な時期ではないと感じている」とした。
講演後の質疑応答では「市場は貪欲であり、ムードが悪化している時に期待に沿うことは非常に難しい」と指摘。混乱な状況下で正しいと判断することを実施していくのは、中銀に求められる非常に重要な特質だと述べた。
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