スティールがアデランスHDに経営陣交代を要求、書簡を送付
[東京 8日 ロイター] 米系投資ファンドのスティール・パートナーズは8日、投資先のアデランスホールディングス(8170.T: 株価, ニュース, レポート)に対し、企業価値の毀(き)損を回避するため、経営陣の刷新を求める書簡を同日付で送付したと発表した。スティールが経営陣の交代を明確に要求するのは初めて。
書簡はスティールのウォレン・リヒテンシュタイン代表からアデランスHDの岡本孝善社長あてに送られた。スティールは、アデランスHDの営業利益の低下が株価下落を招いていると指摘。主力の国内毛髪関連事業に十分に注力しなかったことや、ゴルフ場など本業に関係のない資産を抱えていることが結果として業績を悪化させたとしている。
スティールは2004年2月に投資を開始し、2月8日時点でアデランスHDの株式を約23.7%保有する筆頭株主。スティールは同時に、過去の岡本社長ら経営陣との面会で、同社株の非公開化やファンドからの取締役派遣を提案してきたことを明らかにした。ただ、アデランスは上場を維持したいという意向が強く、これらの提案はすべて拒否されたという。
スティール関係者によると、昨年9月にも経営陣と面会し意見交換を行った。ただ、アデランスHDは、昨年10月と今年1月の2回にわたって業績予想を下方修正した。過去10年間で最低の営業利益水準となり、これ以上、岡本社長ら経営陣の経営能力を信頼することはできないとの判断に至ったという。スティールは、2004年にアデランスが岡本会長・徳丸勝治社長の体制になって以降の営業利益は年平均でマイナス24.5%で、就任前の過去5年のマイナス1.3%より悪化が加速していると指摘した。
アデランスHDの岡本社長は1995年にアデランスの社長に就任。2004年には、徳丸氏に社長の座を譲って自身は会長となった。2007年9月の持ち株会社体制に移行後、アデランスHDの社長となった。
(ロイター日本語ニュース 村井 令二 江本 恵美)
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