G7で金融安定に万全対応を要請=額賀財務相
[東京 9日 ロイター] 額賀福志郎財務相は9日、議長として臨んだ7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の終了後の記者会見で、東京G7で各国間の認識が共有され、一致した見解を示したことは世界に向けた安定したメッセージになると指摘。その上で、市場の不透明感が早期に解消し、世界経済の復活に至ることを確信していると成果を強調した。また、額賀財務相は、G7会合においてバブル経済崩壊後の日本の不良債権処理問題について説明し、各国が金融安定に万全を期すよう要請したことを明らかにした。
額賀財務相は今回の東京G7について「金融市場の混乱が実体経済にどのような影響を与えているのか。極めて重要な局面で開催された」とし、「本日の議論を通じてG7間の認識が共有され、今後の対応について一致した見解を打ち出すことができた。世界に対して安定したメッセージになる」と評価。
その上で「G7は引き続き状況を十分に注視しながら経済安定と成長に必要な措置をとっていく決意だ」と述べ、「市場に存在する不透明感が早期に解消し、世界経済が力強い復活に至ることを確信している」と強調した。
金融市場の動揺が続き、世界経済の先行きに不透明感が強まるなか、市場にはマクロ政策協調を期待する声もあったが、声明では具体的な言及はなかった。
この点について額賀財務相は「それぞれの国の事情、背景の違いがある。最近の金融不安、経済対策については、ぞれぞれの国の事情に合った対策をきちんと打ち出していくことが重要だ」とし、まずは各国の対応が前提になると指摘。その上で「共同して対応する必要があれば、共同して対応することを(G7で)確認した」と述べ、必要に応じて国際協調に動く考を示した。
関連して声明には「経済の安定と成長を確保するため、個別にあるいは共同で適切な行動をとっていく」との一文が盛り込まれたが、これについて額賀財務相は「それぞれの国が、お互いに金融を安定化させ、世界経済回復・拡大の責任を共有している。それぞれの国が緊密に連携し、それぞれの国に合った政策を的確に打ち出すことで、困難を乗り切っていく」と説明した。
サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題を背景とした金融システム問題に関して声明は「必要に応じ資本増強措置を講じることは、信認の改善、市場機能回復に重要な役割を果たす」と資本増強に言及。
この点について額賀財務相は会合で、日本がバブル経済崩壊後に金融システム問題に長く苦しみ、克服した経験を踏まえ、迅速な情報開示や資本増強の必要性を訴えた。日本では最終的に公的資金による金融機関への資本注入が必要になったことを指摘し、「各国がそれぞれの事情に応じて金融市場の安定に最善の措置を講じる必要がある。その際、関係当局が責任を持って早急に強く推し進めていくことが重要だ。各国が対応に万全を期すよう要請した」という。
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