東芝が半導体の新工場を2棟同時に建設、総投資額1.7兆円超

2008年 02月 19日 20:02 JST
 
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 [東京 19日 ロイター] 東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)は19日、半導体の新たな製造棟を岩手県北上市と三重県四日市市の2カ所に建設し、NAND型フラッシュメモリーを生産すると発表した。需要拡大への対応を進めるほか、将来的に次世代メモリーの生産拠点として活用する方針。総投資額は1兆7000億円を超える規模となる。

 東芝は同日、新世代DVD規格の「HD DVD」事業からの撤退も発表しているが、会見した西田厚聡社長はメモリーの分野で「市場でのリーダーの地位を確固たるものとし、利益ある成長を持続したい」と述べた。

 携帯音楽プレーヤーや携帯電話など向けとして、NAND型フラッシュメモリーの市場は拡大している。こうした市場環境を踏まえ、西田社長は、1)単に量産規模を確保するだけでなく、需要の急増に応変できる体制の構築が必須、2)次世代メモリーの生産拠点を他社に先んじて整備することが不可欠──などと説明し「グローバル競争では、わずかな対応の遅れが大きな事業損失につながりかねない。投資の手綱を緩めるわけにいかない」と、新製造棟建設の重要性を強調した。

 新製造棟は、四日市市と北上市にある既存工場の敷地内に並行して建設する。2009年春に着工し、2010年に完成する予定。西田社長は、2つの新工場の生産能力について「(300ミリ・ウエハー換算で、それぞれ月産)15万─20万枚の間」と述べ、総投資額は1兆7000億円を超える規模とした。

 東芝は現在、四日市市に4棟のフラッシュメモリー工場をもち、07年度末には生産能力が300ミリ・ウエハー換算で月産24万枚になる見通し。09年度までに同41万枚に拡大する計画をすでに打ち出しており、これに2新製造棟の生産が加われば最大80万枚強となり、07年度末比で3倍強の規模に拡大する。

 2つの新製造棟のうち1棟は米サンディスク(SNDK.O: 株価, 企業情報, レポート)と合弁会社を設立し共同で運営する。量産開始は2010年の計画。生産能力の半分を合弁会社による共同生産ラインに充て、生産量を両社で均分する。製造設備への投資は折半とする。生産能力の残る半分は東芝が運営し、その生産量の半分を受託生産としてサンディスクに供給する。

 残る1棟の運営でも、サンディスクが参入する可能性を今後協議していくとしている。西田社長は「サンディスクとあわせて市場シェア40%を目指す」と語った。

 (ロイター日本語ニュース、平田 紀之記者)

 
 
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