日銀人事の政府案は「ベストな選択」、総裁空白は回避を=経団連会長
[東京 10日 ロイター] 日本経団連の御手洗冨士夫会長(キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)会長)は10日の記者会見で、福井俊彦日銀総裁の後任として武藤敏郎・副総裁を昇格させる政府案について、「ベストな人選」と指摘した。
民主党が武藤氏の起用に反対姿勢を強め、今月19日の福井総裁の任期切れによる「総裁空席」のリスクが浮上しているが、御手洗会長は「国際信用の面からも空白はあってはならない」と強調した。
民主党は、財務省出身の武藤氏の昇格に「金融と財政の分離」の観点から反対している。この点について、御手洗会長は「金融が財政から独立すべきなのは当然だが、経歴まで限定すると人材の選択が狭まる」と述べ、民主党の主張に疑問を呈した。政府案では、伊藤隆敏・東大大学院教授(経済財政諮問会議議員)と白川方明・京大大学院教授(元日銀理事)の両氏を副総裁候補としたが、御手洗会長は「3人とも、とても良いと思う」と語った。
<円高、105円前後なら対応可能>
ドル/円が急激にドル安/円高方向に動いていることについて、御手洗会長は「輸出企業には一時的なショックだとは思うが、1ドル=105円前後なら対応可能」との認識を示した。同会長は、対ドルの円相場が100円を大きく割り込む公算は小さいとして、政府・日銀に介入を要請する可能性についても、「今の(為替)水準であればないと思う」と述べた。
また、東京株式市場では10日、日経平均が昨年来安値を更新したことについて「日本の今の状況からみて下がり過ぎだと思うが、ドル安と米景気の状況により、今後の決算発表では増収減益の企業が増えているかもしれない。そうしたことが株価に響いている」と指摘した。
(ロイター日本語ニュース、浜田 健太郎記者)
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