日銀人事、民主は武藤総裁・伊藤副総裁に不同意

2008年 03月 11日 19:38 JST
 
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 [東京 11日 ロイター] 民主党は11日夕、役員会を開催し、政府が提案した日銀総裁と副総裁の人事案のうち、武藤敏郎・日銀副総裁の総裁昇格と伊藤隆敏・東大大学院教授の副総裁就任について不同意とすることを決定した。白川方明・京大大学院教授の副総裁就任には同意する。

 他の野党も武藤総裁案に反対の意向を表明しており、あす12日午前10時から開催される参院本本会議で武藤総裁案が不同意になれば、その後に衆院が同意を決定しても、武藤氏の総裁就任は白紙に戻ることになる。政府・与党内には武藤氏の総裁就任を再提案する動きもあるが、福井俊彦日銀総裁の任期が19日で切れるため、総裁空席リスクがこれまでよりも高まってきた。

 参院は西岡武夫・議院運営委員長が11日夜、参院本会議の12日開催を職権で決定し、その後の参院議運委で12日午前10時からの開催を与党欠席のまま決定した。自民党の大島理森国対委員長は11日、与野党で何らかの意見交換をする場を設け、総裁空席にならない努力をするべきだと訴えた。大島国対委員長は「そういう努力を明日からしていきたい」と述べ、民主党に話し合いを呼びかけた。

 民主党の野田佳彦・広報委員長は役員会終了後、記者団に対して武藤氏と伊藤氏の就任には不同意とする決定をしたことを明らかにした。白川氏の副総裁昇格については同意することも合わせて決めたと説明した。

 鳩山由紀夫幹事長は、武藤氏の総裁案に反対した理由として、日銀の独立性が担保できないことを挙げた。 

 これに対して福田康夫首相は11日夜、記者団に対して「困った、反対の理由がわからない」と述べた。武藤氏が財務次官経験者で日銀の独立性が担保できないとしていることに関連し「財務省出身者だから反対というのも乱暴な話。中銀総裁として立派にやってきた、とても公正で立派な人物」と語った。

 町村信孝官房長官は11日午後、民主党が不同意を正式に決定する前の段階で、記者団から民主が反対した場合の対応を聞かれ、武藤総裁案の再提出も選択肢の1つであると指摘した。

 ただ、鳩山幹事長は、武藤総裁案の再提示はありえない話であり、時間を無駄にするべきでないと政府・与党の対応を強くけん制した。

 (ロイター日本語ニュース 田巻 一彦;編集 宮崎 大)

 
 
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