足利銀を野村HD陣営に7月1日めど譲渡、価値評価は3000億円=金融庁

2008年 03月 15日 08:18 JST
 

 [東京 14日 ロイター] 金融庁は14日、一時国有化している足利銀行(宇都宮市)の受け皿機関として、野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)系の投資グループを中心とするコンソーシアムを決定したと正式に発表した。7月1日めどに預金保険機構が保有する足利銀の株式を譲渡する。

 株式の譲渡額は1200億円で、足利銀には1600億円の資本を注入する。さらに、野村グループは100億円の運転資金を用意するほか、地元出資100億円程度を受け入れる予定で、足利銀の企業価値を3000億円と評価しているという。

 政府は、足利銀の譲渡を前に、債務超過分を穴埋めしてから野村グループに引き渡す。足利銀の債務超過額は2007年12月末で2664億円だった。譲渡時までに債務超過額は2500億円程度に減る見通しで、預保が金銭贈与で穴埋めする。これには、足利銀の株式譲渡額1200億円で賄うほか、2003年11月の破綻時の1000万円以下の預金を対象とするペイオフコストを充当する。預保の金銭贈与額がペイオフコストを下回れば、税金投入は回避される見込み。渡辺喜美金融担当相は「国民負担は発生しないと思う」と述べた。

 野村グループのコンソーシアムは、「野村フィナンシャル・パートナーズ(NFP)」のほか、産業再生機構の出身者を中心に設立された企業再生ファンド運営会社の「ネクスト・キャピタル・パートナーズ(NCP)」が中心。同グループの事業計画書によると、銀行持ち株会社を設立してから、足利銀を買収する。さらに、持ち株会社は、早ければ2010年3月期に東京証券取引所への上場を目指す。

 足利銀の持ち株会社は、NFPとNCPが株式公開まで過半数を保有する。このほか、コンソーシアムには、ジャフコ(8595.T: 株価, ニュース, レポート)の運営する投資ファンド、生命保険、損害保険、地方銀行、信託銀行のほか海外の機関投資家が参加しており、持ち株会社の株主になる。また、足利銀の持ち株会社には、2008年度中に100億円程度の増資を受ける予定。

 2003年11月に経営破たんし、一時国有化された足利銀の受け皿については、2006年9月から選定を開始。昨年9月、横浜銀行(8332.T: 株価, ニュース, レポート)や千葉銀行(8331.T: 株価, ニュース, レポート)などの地銀連合と、野村のグループを最終候補として絞り込んだ。

 (ロイター日本語ニュース 村井 令二 )

 
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