日経平均が1万2000円割れ、郵政解散後の改革期待が吹き飛ぶ
[東京 17日 ロイター] 金融市場の混乱と信用収縮不安が深刻化し、円高、株安の連鎖に歯止めがかからない。株式市場では日経平均が一時500円超の急落となり、取引時間中としては約2年7カ月ぶりに1万2000円を割り込み、1万1600円台まで下げた。
日本株は2005年8月の郵政解散以降、構造改革期待で買い上げられた部分をすべて吹き飛ばしたことになる。
<日経平均は05年8月の郵政解散以来の安値に>
週明けの東京株式市場は、急激なドル安/円高を受けて日経平均が急落した。米ベアー・スターンズBSC.Nの救済策や米連邦準備理事会(FRB)による緊急の公定歩合引き下げなどの措置も、市場の不安心理を緩和させることはできなかった。日経平均は一時2005年8月8日以来の1万1700円割れを記録した。
株価は売り一巡後に下げ渋ったが、実は2005年8月8日には重要な意味が隠されている。この日、参院本会議で郵政民営化関連法案が否決された。当時の小泉首相は緊急の自民党役員会、臨時閣議を開催。同日夜、衆院は日本国憲法第7条に基づいて解散した。いわゆる郵政解散である。この日の日経平均の終値は1万1778円98銭だった。
翌日から日経平均は怒涛(どとう)の快進撃を続ける。自民党の大勝が決まると株価の上昇はさらに加速。2007年2月の高値1万8300円まで上昇は続いた。「当時、構造改革期待による海外勢の日本株買いは、すさまじかった。今や政治への期待感喪失と同時に株価も吹き飛んでしまった」(外資系証券幹部)という。
政治不信が株価に与える影響は軽視できない。足元では日銀新総裁人事をめぐる政治的な混乱が、日本株の見送り要因の1つにされている。「もともと日銀の政策余地は限られているため、空席の実質的な影響は少ないが、世界の金融市場が混乱している時に総裁不在では印象が悪い」(準大手証券ストラテジスト)と市場関係者はみている。
<日経平均は1株純資産の1万1000円に接近> 続く...












