円高でも衰えぬ個人投資家の外貨建て運用、低成長の国内投資見切り
[東京 17日 ロイター] 外為市場でドル安が進行しても、個人投資家の外貨建て資産への選好度に衰えが見えない。この先の一段のドル安/円高は考えにくいとの見方が根強くある中で、高金利通貨建て債券で運用して収益を稼ごうという思惑が働いているようだ。
日本の低成長による低いリターンの国内投資を見限り、外貨建て資産に向けてマネーが流出する基調が今後も継続しそうだ。
17日の外為市場では、ドル/円が一時95.77円を付け、12年7カ月ぶりのドル安/円高水準となった。国内の超低金利と昨年夏までの円安基調を背景に外貨建て資産へのシフトを進めた投資家にとっては痛手で、パニック的な解約に走るシナリオも考えられる。
ただ、現実はどうも違った展開になっている。一段の円高で外貨商品の純資産は目減りしているものの「解約が目立つのは日本株ファンドなど一部の株式投信で、外貨建て債券で運用する外債ファンドへの投資は伸びている」(大和証券)との声や、「将来の値上がり益を期待し、堅実に新発の外債を買っている」(野村証券)との見方が広がりをみせている。
<高金利通貨建て債券、円高でも人気>
しかし、豪ドルのように高い利回りが期待できる高金利通貨の相場では、豪ドル/円がここ数カ月間のレンジで、90円台─100円台での一進一退となっており相対的に安定し、投資家の人気は根強い。野村証券では今月に入り、トヨタ・モーター・クレジットコーポレーションのユーロ豪ドル債(2年物クーポン6.82%)5億9000万豪ドル(約590億円)や、国際金融公社(IFC)のユーロ豪ドル債(2年債・クーポン6.71%)6億5000万豪ドル(約650億円)を完売した。
この先、短期的に為替差損が生じたとしても、クーポンの高さで利潤を期待できるとみる個人投資家が「狼狽(ろうばい)売りをせず、ここを買い場とみて冷静に外債ファンドや新発外債に投資を振り向ける流れに変わりはない」(広報部)という。
ネット証券でも「新発債は即座に売れる。個人投資家はクーポンの高さに着目して外債を好んで買っているようだ」と指摘。SBIイー・トレード証券8701.Qでは四半期ごとに「70─80億円程度の南ア・ランド債がコンスタントに売れている状況」(経営企画部)という。 続く...












