田波日銀総裁案の不同意を決定、西村副総裁案には同意=民主党

2008年 03月 19日 05:46 JST
 

 [東京 18日 ロイター] 民主党の鳩山由紀夫幹事長は18日夜の役員会後に会見し、政府が同日に国会に提示した田波耕治・国際協力銀行総裁(元財務事務次官)を日銀総裁候補とする人事案に対し、民主党として不同意とすることを決定したことを明らかにした。

 副総裁候補の西村清彦日銀審議委員の副総裁への起用については同意するとした。

 田波氏不同意の理由について鳩山幹事長は「武藤氏を不同意にして田波氏を同意する理由は全くみつからない」と指摘。サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題など国際的な金融問題に対する適切な判断力・即決力が求められている今、「必ずしも国際的な金融問題に詳しくない人が日銀総裁として仕事ができるか。そのことが最も強い不同意の理由だ」と説明した。 

 同意人事について事実上の拒否権をもつ民主党が田波総裁案に不同意とすることを決定したことで、現福井俊彦日銀総裁が19日に退任した後、戦後初の日本銀行総裁空席の事態が免れなくなった。

 空席リスクも選択せざるをえなかった理由について鳩山幹事長は「空席リスクよりも、間違った人事を行って総裁に認めてしまった後の国民に対するリスクのどちらを大きく考えるかの問題だ」とし、「国民が取るリスクを最小にする」との判断から決定したと説明した。

 一方、総裁の任期切れ前日に、再び財務次官経験者を提示した福田康夫首相の判断については「そこまで財務省にやられてしまっているのか。残念でならない」と語った。さらに町村信孝官房長官から「総理は、民主党が名前を出すような人を選ぶわけにはいかない」との発言があったことも明らかにし、政府の対応を批判した。

 西村氏同意の理由については、日銀審議委員としての実績や国際的な金融問題に対処する能力をあげた。

 (ロイター日本語ニュース 吉川 裕子)

 
 
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