米金融機関への出資を渋り始めた中国、国務院の承認義務付け

2008年 03月 27日 18:39 JST
 

 [ニューヨーク 26日 ロイター] 米国の金融機関のクレジット関連損失が膨らんでいることを背景に、資本の引き受け手として期待されていた中国の銀行が投資に慎重な姿勢を強めている。

 関係筋によると、中国のCITIC証券(中信証券)が辛くも米ベアー・スターンズへの出資から逃れて以来、中国政府は、国有企業が海外企業に多額の投資を行う場合、最終的な合意を結ぶ前に国務院の承認を得るよう求めている。

 もっとも、中国の銀行の間ではそれ以前から、海外の金融機関への投資に対する神経質なムードが広がっていた。

 関係筋によると、中国建設銀行(CCB)(601939.SS: 株価, 企業情報, レポート)は過去1年間に、米カントリーワイド・フィナンシャルCFC.Nや英国のノーザン・ロック(NRKx.L: 株価, 企業情報, レポート)を含め、出資を求める案件を30件近く断ったもよう。

 関係筋が匿名を条件に明らかにしたところによると、CCBは昨年末に、米ゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)からカントリーワイドへの出資を打診された。それに対し、CCBはリスクが大きすぎると判断し、提案を断ったという。カントリーワイドは結局、バンク・オブ・アメリカに約40億ドルで買収された。

 中国の他の主要銀行幹部も、「毎週のように」世界の投資銀行から出資の打診を受けていると打ち明けている。だが、金融市場の危機が収束するにはまだ道のりが遠く、株価もさらに急落する恐れがあるとの懸念から、米国の金融セクターに対する出資の意欲は冷え込んでいる。

 <ノーザン・ロック>

 関係筋によると、CCBに対しては今年初めにも、英ヴァージン・グループのリチャード・ブランソン会長が、ノーザン・ロックへの出資に参加するよう要請があった。ヴァージン・グループの幹部が北京に飛び、ノーザンへの共同出資をめぐって正式な交渉に入ったが、CCBの取締役会はリスクが高すぎると判断して要請を断った。  続く...

 
 
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