「白川日銀総裁」案を民主はおおむね評価、副総裁含め一部に慎重論

2008年 04月 5日 13:09 JST
 

 [東京 4日 ロイター] 空席状態が続いている日銀総裁の人事について、政府は11日頃の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)に間に合わせるため、新たな人事案を7日に国会に提示する予定。

 複数の関係筋によると、政府・与党は、新総裁に現副総裁で総裁代行の白川方明氏の昇格、副総裁候補に前財務官の渡辺博史一橋大大学院教授を起用する人事案を水面下で民主党に打診した。民主党では、白川総裁案をおおむね好意的に受けとめているものの、副総裁案も含めて一部に慎重な意見もあり、なお提示を含めて流動的な面が残されている。

 政府は新たな人事案を7日の午後零時40分に開かれる議院運営委員会の衆参両院合同代表者会議に提示する方針。順調に行けば、8日に衆参それぞれの議運委で候補者の所信聴取を行い、9日の衆参両院の本会議で採決となる運び。

 日銀総裁人事は、これまで政府が2度にわたり財務次官経験者を候補者として提示したが、財政と金融の分離の原則を掲げ、参院第1党として事実上の拒否権を握る民主党はいずれも不同意と判断。総裁ポストは3月19日の福井俊彦前総裁の退任以降、空席状態が続いている。

 11日頃にワシントンで開催される7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が迫るなか、国際的な信認失墜を回避するため「G7には、どうしても新総裁を送り込みたい」(政府関係者)とする政府は、総裁ポストに民主党が拒否反応を示す財務省出身者を提示することをあきらめ、元日銀理事である白川副総裁の昇格に舵を切った。

 3度目となる今回の提示が不調に終われば、任命権者である福田康夫首相の威信に傷がつくことは必至。「何も決められない政府」のレッテルが貼られることを何としても避けたい政府の意向が強く働いた。

 民主党では、鳩山由紀夫幹事長が午後の会見で、白川氏の昇格について、同意しない理屈はないとし、「(日銀総裁の)職務をこなせると思う」と述べ、個人的見解としながらも同意の可能性を示唆。別の民主党関係者も「現場レベルでは、白川副総裁の昇格に異論はないだろう」と好意的な見方が大勢だ。白川副総裁の総裁代行が、市場から混乱なく受け入れられたことも、総裁昇格案を阻むことはないとの理由となっている。

 渡辺副総裁案については、鳩山幹事長が会見で、3月28日に自民党の伊吹文明幹事長に対して「総裁の選任は、2度、財務省出身者を不同意とした事実を重く受けとめてほしい」と伝えたことを引き合いに出し、「伊吹幹事長には財務省OBを総裁候補として提示されれば重いことになると申し上げたが、副総裁に関しては申し上げていない」と同意に含みを持たせている。  続く...

 
 
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