再送:イオンの09年2月期は営業増益見込む、既存店売り上げは横ばい
[東京 7日 ロイター] イオン(8267.T: 株価, ニュース, レポート)は7日、2009年2月期の連結営業利益が1650―1750億円になる見通しと発表した。10期ぶりに営業減益となった08年2月期の1560億円からの改善を見込んでいる。イオン単体の既存店売上高は横ばいながら、粗利益率が改善。経営改革を進めている米タルボットの回復も寄与する。
営業利益見通しは、ロイターエスティメーツによる主要アナリスト10人の予測平均値1662億円とほぼ同水準となっている。
09年2月期の連結売上高は5兆4000億円超(前年実績は5兆1673億円)、経常利益は1650―1750億円(同1663億円)を見込んでいる。
豊島正明専務執行役は会見で「次の成長に向けた転換点の1年。達成確度の高い、やや保守的な見通しだ」と述べた。
不採算店舗の整理やプライベートブランド「トップバリュ」の強化でイオン単体の粗利益率が0.2ポイント改善することや、販売管理費の低下が増益に寄与する。「トップバリュ」は、グループ全体で4400億円(前年比66%増)の売上げを計画している。
さらには、再建策に取り組んでいる米国の専門店タルボットは、08年度に6800万ドルの営業利益を目指しており「前期のような営業損失は発生しない」(豊島専務)。再建策としては、在庫や人件費などのコスト削減、メンズやキッズから撤退し、レディーズに集中するなど、不採算事業の整理を行う。
なお、06年度に実施したグループ内での株式売買に関する税効果会計の変更で180億円、不採算店舗の閉鎖などリストラ費用で180億円を見込んでおり、当期利益は110―150億円(同439億円)と、大きく前年を下回る見通し。
<08年2月期は10期ぶりの営業減益>
2008年2月期は、売上高が前年比7.1%増の5兆1673億円、営業利益が同17.8%減の1560億円、経常利益が同11.7%減の1663億円、当期利益が同23.8%減の439億円となった。営業利益ベースでは、10期ぶりの減益。年間配当は17円とし、前年の15円から増配した。
米タルボットが前年比114億円の減、イオンクレジットサービス(8570.T: 株価, ニュース, レポート)が同107億円減など業績不振のほか、法改正や政策的投資増という一過性の要因も影響した。07年2月期には11期ぶりに前年を上回ったイオン単体の既存店売上高も99.6%となり、再び前年を割り込んだ。電子マネー「WAON」は、グループで50億円の経費が発生したという。
プライベートブランドである「トップバリュ」は、グループの売上計画3000億円には達しなかったものの、2647億円(同20.3%増)となった。
(ロイター日本語ニュース 清水 律子記者)
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