クレジット危機、責任はFRBでなく投資家に=グリーンスパン前議長
[ロンドン 7日 ロイター] グリーンスパン前米連邦準備理事会(FRB)議長は、フィナンシャル・タイムズ(FT)に寄稿し、クレジット危機の責任はFRBではなく投資家にある、と主張した。
現在のクレジット危機をめぐっては、グリーンスパン議長時代の金融緩和により住宅バブルが生まれたことが原因、と批判的な見方も出ている。グリーンスパン氏は、2001─2006年に顕在化した住宅バブルについて、米国に固有の現象ではなかった、と強調。「米住宅バブルは世界的な現象であり、金融政策がバブルを助長したとの主張は、統計的に言って、非常にぜい弱な議論だ」との認識を示した。
グリーンスパン氏の指揮の下で、FRBは、政策金利を2000年末の6.5%から、2003年の半ばには1.0%まで引き下げた。
グリーンスパン氏は、米経済は1.0%に利下げした2003年6月まで、依然として弱い状態にあったと述べた。FRBはその1年後に利上げを開始したが、その時点でさえ、金融の状況はバブルを誘発するものではなかったと述べ、「マネタリーベースとマネーサプライM2の伸び率は、その翌年(2004年)は5%を下回っていた。大規模なクレジット拡大につながるような環境ではなかった」と語った。
グリーンスパン氏は、米住宅問題とサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)危機の責任は投資家にあると主張。「サブプライム問題の根底には、投資家の判断ミスがある」としている。
グリーンスパン氏は、サブプライム証券化が急増した背景として、価格が適切な水準でないとの見方や、延滞や債務不履行(デフォルト)が少なかったことを指摘した。「もうける絶好の機会との幻想が生まれ」、「質を無視した」証券化につながったとの認識を示した。
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