日銀副総裁ポストすぐに埋められる状況でない=自民幹事長
[東京 11日 ロイター] 自民党の伊吹文明幹事長は11日午前の役員連絡会後の会見で、空席となっている日銀副総裁の人事について「すぐに政府が副総裁のポストを埋められる現状ではない。有為な人は候補になることを受けてくれないだろう」との認識を示した。
参院は9日、政府が提示した前財務官の渡辺博史・一橋大大学院教授を日銀副総裁に起用する人事案を民主党などの反対多数で「不同意」とし、新たな日銀執行部の体制は2人の副総裁のうち1人が空席となっている。
伊吹幹事長は、政府が3度目に提示した前回の日銀正副総裁人事案について、自らが民主党の鳩山由紀夫幹事長と調整にあたってきたとし、「福田康夫首相としては、民主党の考えも念頭に置きながら(人事案を)提示したにもかかわらず、あのような結果になった。結果的に鳩山さんとの約束が民主党内の事情で実現できなかったことは遺憾」と語り、「3人の正副総裁がお互いに補い合って中央銀行としての役割を果たしていくことを考えると、民主党の政局的判断によって日銀の機能がき損されていることは誠に遺憾だ」と強調した。
その上で、幹事長間での話し合いが実現できないという民主党の現状では「政府は今後の協議は難しいと考えているのではないか」との見方を示した。
また、民主党の山岡賢次国会対策委員長が副総裁候補だった渡辺氏に対して事前に辞退を促したとされる問題について「国会で(候補者の)所信を聞く意味や国会の権威がなくなる」と非難。伊吹幹事長によると、役員連絡会では「山岡氏の問題は、国民の前に何が問題なのかを明らかにすべき。同意人事の現在の仕組み、国会のあり方などを含めて適切に国民に説明をする必要がある」との発言があり、議院運営委員会で事実を解明していくという。
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