来週の金融市場、市場センチメントの改善続くか注目
[東京 18日 ロイター] 来週は金融市場を大きく揺るがしそうな材料は見当たらないため、米金融機関の決算に対してみせたポジティブな地合いが続くのかが焦点。日本でも週後半から決算発表が本格化するが、悪材料の織り込み度合いは進んでいる、との見方も広がりつつあり、日経平均はポイントとなる1万3500円をクリアすれば1万4000円が視野に入ってくる可能性もある。
一方、株価の戻りが続く場合、長期金利にも上昇余地が出てくるが、投資家がどの水準で買い出動するのか見極めにくいという。
<マクロ関係>
●福田首相が25日からロシア訪問、26日に首脳会談
福田康夫首相は25日から27日までの日程でロシアを訪問する。7月の北海道洞爺湖で開催される主要国首脳会議(サミット)に向けた準備の一環で、26日にプーチン・ロシア大統領、メドベージェフ次期大統領らと会談する予定だ。27日には自民党と民主党の一騎打ちになっている衆院山口2区補欠選挙の投開票が行われる。結果次第では、政府・与党が月末をめざしている租税特別措置法改正案の衆院再可決シナリオが揺らぐ可能性もある。緊迫した政治状況が福田首相の帰国を待ち受けることになる。
<マーケット関係>
●株式市場はしっかり、決算こなしつつ1万4000円トライも
東京株式市場はしっかりとした展開が予想されている。来週から本格化する国内企業決算を見極めたいとの姿勢がある一方、市場は悪材料を織り込む許容度がかなり高くなっているという。日米決算で大きな下振れがなく、今週カベとなった1万3500円を容易に抜ければ1万4000円トライもあるとみられている。
●ドル上昇は限定的、FOMC控え米経済指標に関心
外為市場では、29―30日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、主要な米経済指標の内容が注視されている。ドルは足元で底堅い値動きとなっているが、上昇は限定的と予想される。米金融機関の決算内容が予想ほど悪化しておらず、信用不安が遠のき、週明けもドルは堅調との見方もある。一方、米経済指標が悪化したり原油価格が上昇する場合には、ユーロ選好が強まるものの、欧州中銀(ECB)当局のユーロ高への警戒感が増す中で、市場参加者のユーロ買いに慎重さが増す展開が予想される。
●長期金利は1.4%挟み、投資手控えならレンジ切り上げ
円債市場では、10年最長期国債利回り(長期金利)が1.4%を挟んで推移するとみられる。欧米金融機関への過度な悲観論が後退するなか、国内投資家の運用姿勢が相場を左右しそうだ。原油先物相場が連日最高値を更新するなどしており、世界的なインフレ圧力は勢いを増している。投資手控えムードが強まれば、金利レンジが切り上がる可能性もある。
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