任天堂の09年3月期営業利益は5300億円の予想、3年連続最高業績へ
[大阪/東京 24日 ロイター] 任天堂(7974.OS: 株価, ニュース, レポート)は24日、2009年3月期の連結業績予想について、営業利益が前年比8.8%増の5300億円になるとの見通しを発表した。据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」とWii用ソフトの販売拡大により、売上高と各利益は3年連続の過去最高更新を見込む。
ただ、好業績をけん引してきた携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」は前年比で販売数が落ち込むとの予想だ。
09年3月期の営業利益見通しはロイターエスティメーツによる主要アナリスト19人の予測平均値5699億円を下回った。09年3月期は、売上高が前年比7.6%増の1兆8000億円、経常利益が同24.8%増の5500億円、当期利益が同26.3%増の3250億円をそれぞれ見込む。
09年3月期の主力商品の世界販売数として、Wiiが2500万台(08年3月期実績は1861万台)、ニンテンドーDSが2800万台(同3031万台)を予想している。09年3月期のソフト販売数は、Wii向けが1億7700万本(同1億1960万本)、ニンテンドーDS向けが1億8700万本(同1億8562万本)のそれぞれ見通しだ。
<Wiiが米などで好調、夏に増産>
大阪市内で記者会見した岩田聡社長は、DSの落ち込みについて、「過去2年のようなペースが今後も日本で続くとは考えにくいが、アメリカ、ヨーロッパは普及のピークにまで、まだかなりの余地があると思っている」と語った。
Wiiは販売好調を受け、現在の月産台数180万台を夏に240万台に増強する。Wiiについて岩田社長は、「日米欧で、今までの据え置き型よりも最も早いペースで売れている」と強調。「ホームパーティー文化がある米国でWiiの強さを感じている」(岩田社長)と、手応えを語った。米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題による米景気悪化については、「ゲーム業界は景気の影響を受けにくいビジネス」(岩田社長)として、販売動向を大きく左右するものではないとの認識を示した。
岩田社長は昨年秋、中国などでWiiを発売する意向を表明した。24日の会見で岩田社長は中国でのWiiなどの販売については、「当然考えている。近い将来、中国の現地で話しをしようと思っている」と述べた。
同社決算予想について新光証券エクイティストラテジストの瀬川剛氏は「2008年3月期に続き2009年3月期予想も増収増益で、同社の収益力の高さは評価できる」とコメント。KBC証券アナリストの上出浩史氏は「2年連続で営業利益を2倍以上に伸ばしている。これ以上のことが期待できるだろうか」と絶賛した。
09年3月期の想定為替レートは1ドル=100円、1ユーロ=155円とした。前年度末実績の1ドル=100円19銭、1ユーロ=158円19銭よりも円高に想定したため、営業外費用で約120億円の為替差損を見込んでいる。
同日発表した08年3月期の連結業績は、売上高が前年比73.0%増の1兆6724億円、営業利益は同約2.1倍の4872億円、当期利益が同47.7%増の2573億円だった。ニンテンドーDSとWiiが、ハード、ソフトとも世界的に販売好調で、過去最高の業績となった
08年3月期の年間配当額は1株当たり1260円とする。09年3月期では同1370円を予想している。
(ロイター日本語ニュース 記事執筆:浜田 健太郎、取材協力:堀江 祐実、松平 陽子、Edwina Gibbs)
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