食料不足への懸念、コメ急騰で世界に波及
[バンコク/ワシントン 24日 ロイター] アジアでコメ価格が急騰したことをきかっけに、食料不足に対する懸念が世界的に広がっている。国連は最貧国向けの食料調達コストが大幅に上昇していると警告。米国では、大手スーパーでコメを買いだめする動きが出ており、政府が食料不足を否定する騒ぎになっている。
ポールソン米財務長官はロイターとのインタビューで「米国で食料不足は起きていない。米国の食料は豊富だ。食品価格は上昇しているが、平均的なアメリカ人にとって、ガソリン高ほどの影響はない」と発言した。
コメ価格は、シカゴ・ボード・オブ・トレード(CBOT)のアジア時間取引やタイ市場で最高値を更新。
アジアの指標取引となるタイ産コメは今週に入って5%上昇し、1トン=1000ドル台に乗せた。年初の3倍近い水準で、アジアでは社会不安への懸念が強まっている。
CBOTのコメ先物は今年に入って約80%上昇。一時100ポンド=25ドルを超え最高値を更新した。その後は利食い売りで下落している。
アフリカやハイチでは、燃料・食品価格の高騰を受けて暴動が拡大。国際通貨基金(IMF)は、食料問題に関連して、アフリカを中心に10カ国と支援に向けた協議を進めている。
IMF報道官は「食料輸出国には、輸出規制や国内向け生産の優遇など、国際市場の混乱を招く措置をとらないよう求めている」と述べた。
国連の世界食料計画(WFP)のシーラン事務局長は、食品・原油価格の急騰で、最貧国向けの食料支援コストが40%近く増加したと指摘。支援国がコスト増加分を補わなければ、WFPは業務縮小を迫られると述べた。 続く...












