国内の長短金利が低下、日米金融政策の思惑や金利上昇の反動で

2008年 05月 1日 14:10 JST
 

 [東京 1日 ロイター] 1日の東京市場は、長短金利が低下している。米連邦公開市場委員会(FOMC)で明確な利下げ打ち止め感が出なかったことや、日銀の発表した展望リポートで景況感が弱くなり、この先の利上げに対する思惑が後退していることなどが入り交じり、直近での急速な金利上昇ポジションが巻き戻される展開になっている。

 日米ともに当面は金融政策が維持されるとみられ、この先は米実体経済の動向に関連した経済指標の動向に神経質になる展開が予想される。

 <金先で緊急証拠金制度が発動>

 金利市場の中でも目立って金利が低下したのは、5年利付国債利回り。前日に続き国内勢の買いが入ったとみられ、日銀の利上げの可能性を織り込んで金利が上昇していたため、逆に買いが入りやすく、いったん前日比7.0bp低い1.080%に低下した。10年最長期国債利回りも一時、同3.5bp低い1.540%を付けた。国債先物6月限は一時、前日比66銭高の136円81銭まで上昇した。

 ユーロ円3カ月金利先物も、中心限月08年12月限が一時、前日清算値比8.5ティック高の99.070と4月24日以来、約1週間ぶりの水準に上昇。東京金融取引所(TFX)は、金利先物等取引にかかわる緊急証拠金制度を発動した。午前11時25分の中心限月(08年12月限)の価格が、前日清算価格(98.985)と比較しあらかじめ定めた幅を超えたことによる措置。

 <日銀はスタンスを中立に>

 長短金利の低下の背景にあるのは、日銀の金融政策スタンスに対するマーケットの受け止め方の変化だ。前日に公表された日銀展望リポートや白川方明日銀総裁の会見を受けて、日銀の金利正常化は当面困難との見方が浮上して、売られ過ぎの反動から買い戻す動きが出た。

 市場では「(展望リポートでの景況感の)下方修正は、事前に予想されていたことだ。2007年10月時点では、強過ぎた期待感がにじみでていたが、足元の景気の弱さを表現することで、素直な内容になったと評価している。金融政策に関しては明らかに中立だ」(日興シティグループ証券・チーフストラテジスト、佐野一彦氏)との声が出ている。  続く...

 
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