JALが08年3月期営業利益予想を上方修正、経営統合以降最高に

2008年 05月 2日 18:54 JST
 
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 [東京 2日 ロイター] JAL(日本航空)(9205.T: 株価, ニュース, レポート)は2日、2008年3月期の連結決算予想の上方修正を発表した。燃油費や整備費、人件費などの諸経費が想定を下回り、営業利益を従来の480億円から900億円に引き上げた。

 2002年10月の経営統合以降では最高となる。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト9人の予測平均値500億円を大きく上回った。

 07年3月期の営業利益は229億円だった。経常利益も従来予想の440億円から690億円に引き上げた。売上高は2兆2300億円で従来予想(2兆2380億円)とほぼ同水準となる。

 営業利益予想を上方修正したのは、燃油費で170億円強、整備費で60億円、人件費を含む一般経費で70億円強それぞれ見込みを下回ったことなどよる。会見した金山佳正・執行役員は「収支改善策をいろいろ打って、全てにおいて費用削減効果が行き渡った」と述べた。原油高騰が加速する中、先物取引を活用して燃料の必要量の9割近くを確保し、その後の原油価格上昇の影響を回避した。

 JALは2月末発表の2011年3月期までの「再生中期プラン」で、11年3月期での営業利益960億円を目指すとしていたが、08年3月期でかなりこの目標額に近づく。ただ、燃油費の高騰や国内外の景気悪化懸念などを背景に「2009年3月期が(08年3月期に)平行して業績が上がるかというと決してそんなことはない。収入、費用とも楽観できるような状況ではない」(金山執行役員)としている。

 当期利益は従来予想の70億円から160億円に引き上げた。一部機種の予備備品の耐用年数の見直しで臨時償却費70億円、世界主要航空会社間での航空貨物に係る価格カルテル容疑における欧州連合当局の調査で将来発生しうる損失見積額として61億円をそれぞれ特別損失を計上したことなどにより、営業利益の増額幅に比べ当期利益の増額幅が小さくなる。

 <JALカード株売却を正式発表>

 JALは業績予想修正と同時に、JALカードの株式49.375%を7月1日付で三菱東京UFJ銀行に譲渡することで合意したと発表した。これによりJALは09年3月期決算で特別利益を約420億円計上する。売却金額は公表していない。

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)は、JALカードとグループのカード子会社である三菱UFJニコスカード、ジェーシービーを業務提携させ、グループのカード事業を強化する。「社長は、JALグループから出るのは決まっている。JALカードはマーケティング上の重要なツールなので、今まで通りのメリットを生かしていく」(金山執行役員)としている。

 (ロイター日本語ニュース、浜田 健太郎、江本 恵美)

 
 
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