日経平均は続落、円高や決算で見送り姿勢強く
[東京 12日 ロイター] 午前の東京株式市場で日経平均は続落。為替が1ドル103円前後と円高に振れていることや、15日にピークを迎える国内企業決算の発表を前に見送り姿勢が強まったが、25日線に接近したところでは下げ渋った。
業種別では円高を嫌気し、自動車などの輸出株が売られた。証券や銀行も軟調。一方、原油高を映じて、新日本石油(5001.T: 株価, ニュース, レポート)などの石油関連株は買われた。
前場の東証1部売買代金は9092億円。前場の東証1部騰落は、値上がり526銘柄に対して値下がり1062銘柄、変わらずが121銘柄だった。
日経平均は為替動向や国内企業決算をにらみつつ、当面、レンジ内での動きが続くとみられている。25日平均線の1万3500円どころが下値メドとして意識され、この水準では短期筋の買いが観測され下げ渋った半面、上値も重い。「為替や原油価格、国内企業決算などで、買い上がるエネルギーには乏しい」(国内証券)との見方が出ており、方向感のなさが浮き彫りとなっている。
一方、ここにきて、金融不安に対する過度の楽観論には是正の動きが出ている。サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題に端を発した世界的な金融危機への懸念はいったんは後退したとみられていた。しかし、8日に世界最大の保険会社、米アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)が発表した第1・四半期決算で、前四半期に続き過去最大の赤字を計上し、125億ドルの資本を調達することが明らかになったことを受けて、9日の米株は下落。
りそな信託アセットマネジメント部 チーフ・ストラテジスト チーフ・エコノミスト、黒瀬浩一氏は「AIGの決算などを受けてやや反省ムードが出ている。買い戻しは一巡したがその後に新たなリスクが取りにくく、強弱感が分かれている」とみている。
個別銘柄では、みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)などの大手銀行株が総じて軟調。ハイテク株ではソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)が堅調な半面、キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)はさえない。
NTT(9432.T: 株価, ニュース, レポート)がしっかり。12日付日経新聞朝刊で、同社の2009年3月期の連結営業利益(米国会計基準)が前期推定比で実質増益見通しと報道された。武田薬品工業(4502.T: 株価, ニュース, レポート)も買われた。自社株買いの発表や市場予測を上回る業績見通しが好感されたという。
(ロイター日本語ニュース 石渡亜紀子者)
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