日経平均は大幅続伸、先物に買い入り上値伸ばす

2008年 05月 14日 15:53 JST
 

 [東京 14日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は大幅続伸。1万4000円台を回復して大引けた。午前中は前日終値を挟んでのもみあいだったが、後場に入り先物に断続的に買いが入った。

 金利上昇を受けた債券売りの加速があらためて意識されたことで株価指数先物買いが誘発されたとの観測が出た。「仕掛け的な買いというよりは、債券が売られ株式に資金がシフトするという思惑が強まったようだ。先物の買いで現物も押し上げられた」(立花証券執行役員 平野憲一氏)という。

 NTT(9432.T: 株価, ニュース, レポート)がストップ高となったことも、市場を活気づけた。東証1部の売買代金は2兆8066億円と、3兆円に迫るボリュームとなった。

 業種別では不動産や鉱業などの上昇が目立った。銀行、証券、保険などの金融株は軟調。

 東証1部騰落数は値上がり1339銘柄に対し、値下がりは323銘柄。変わらずは60銘柄だった。

 きょうは「本来ならば、きょう明日の決算を控えて様子をみたいというムードだったはず。前場はそのムードの通りだった」(国内証券)という。ただ、13日に発表された4月英消費者物価指数が大く伸びたほか、4月の米輸入物価や4月の米小売売上高も市場予想を上回る数字となり、世界的なインフレ懸念が再び台頭し始めたことを受けて、債券利回りが上昇。「利回り上昇で債券売り・株買いの資金の流れを想定する投資家が先物に買いを入れた」(国内証券)との見方が出ている。

 一方で、前日の富士通6702やきょうのNTT(9432.T: 株価, ニュース, レポート)など、特定の個別銘柄が突出して買われている。丸和証券調査情報部部長の小林治重氏は「短期資金中心に物色意欲はおう盛だが、買いの持続性は疑問だ」と述べた。ただ、「現物株には個人の参戦もみられ、下に抜けるイメージはない」(準大手証券)との指摘もある。丸和証券の小林氏は「米減税効果が期待できる間は全般相場も大きく崩れにくい」とみている。

 個別銘柄では、みずほフィナンシャルグループ8411や三井住友フィナンシャルグループ8316などが、15日と16日のメガバンクの決算発表を控えて、終日、軟調だった。トヨタ自動車7203はさえない。ソニー6758やキヤノン7751などのハイテク株は上昇で引けた。新日本製鉄5401や住友金属鉱山5713は堅調。新日本石油5001は後場、小幅ながら切り返した。  

 (ロイター日本語ニュース 石渡亜紀子記者)

 
 
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