市場にソニー効果の声、円安・製品値上げ報道も株価を後押し
水野 文也記者
[東京 15日 ロイター] 好決算を発表したソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)が15日の市場でストップ高に買われた。全体への波及効果は期待したほどではないとの指摘が出ているものの、機械受注が予測を下回る結果となった点を考慮すれば「ソニー効果」は大きいという。
ドル高/円安に振れる為替相場や、高炉メーカーの鋼材値上げや自動車メーカーの製品値上げの報道も加わり、株式マーケットは久しぶりに株価押し上げ要因の広がりをみせている。
ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)が14日に発表した2009年3月期の連結業績(米国会計基準)予想は、営業利益が前年比20.2%増の4500億円の見通しとロイターエスティメーツによる主要アナリスト17人の予測平均値4285億円を上回った。円高によるマイナス要因はあるが、課題だったゲーム事業とテレビ事業が黒字化する見込みとなっている。
この決算内容に対する市場の評価は高い。野村証券アナリストの片山栄一氏は、14日付のリポートで、1)ドルに対する為替感応度が従来の1円変動で60億円から40億円に低下した、2)ゲーム事業の収益体質改善、3)液晶テレビの大幅な販売台数増を実現した後の収益構造好転──などを評価た上で、投資判断を「2」から「1」に引き上げた。
一方では、三菱UFJ証券が液晶テレビや金融など業績回復へのリスクが高いとし、レーティングを「3」から「4」に引き下げるなど慎重な分析もあるが、市場はポジティブな見方がネガティブな見方を大きく押し出した格好となっている。同社株は、朝方から買い人気となり、9時30分に制限値幅いっぱいの前日比500円高の5350円で寄り付き、その後も高い水準で推移した。
決算発表の直後に「相場全体へ“ソニー効果”を与える可能性もある」(エース証券・専務リサーチ本部長の子幡健二氏)との指摘もあっただけに、前場段階で日経平均が7日のザラ場戻り高値1万4208円67銭を上回りながら、前日比200円台の上昇幅にとどまっていることで「マーケット全般に対する効果は
限定的だった」(準大手証券情報担当者)との声も出ている。 続く...












