ユーロ圏の第2四半期成長率、第1四半期を下回る見込み=ECB総裁

2008年 05月 16日 07:24 JST
 
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 [ウィーン 15日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は15日、ユーロ圏の第2・四半期の成長率が第1・四半期を下回るとの見通しを明らかにした。

 総裁は当地で開催されている国際資本市場協会の年次総会で、ユーロ圏の成長率について「第1・四半期は非常に底堅いとみていると述べてきた。この底堅さが確認された」と指摘。「これについて疑問を挟む余地はないが、これまでに見てきた多くの指標や調査の結果に沿ったものだ」と語った。

 「前回の記者会見でも述べたように、第2・四半期は明らかに今回ほど強くはならず、下半期も上半期に比べて幾分減速するだろう。以上のことを踏まえ、われわれは引き続き警戒し用心する(cautious and prudent)必要がある」と述べた。

 欧州連合(EU)統計局が15日発表した第1・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)伸び率は、前期比プラス0.7%、前年比プラス2.2%となった。ロイターがまとめた市場予想は、前期比プラス0.5%、前年比プラス1.9%だった。

 「現代の金融仲介が効果的にリスクを拡散する可能性を示し、経済効率を明らかに高めたとの見方を共有している。ただ残念なことに同時に脆弱(ぜいじゃく)性の種をまいた。それは後にレバレッジ外しの中で、これまでに例のないスピードと広い範囲におよぶ悪影響を顕在化させた」と語った。

 「レバレッジ(外し)の悪循環を通じてシステム自体が打撃を受けないようにすることが課題だ」と指摘。「市場が緊張している時は、この(金融政策と流動性増大策との)区別を強調することが平時によりも一段と重要となる」との考えを示した。

 総裁はまた、「現在の混乱は世界的な現象であるため、世界的な対応のみが効果を発揮できる」とし、「金融機関は完全かつ迅速に、複雑で流動性の低い商品についてのリスクエクスポージャー、評価損、フェアバリュー評価を中間報告で開示すべきだ」と述べた。「金融機関はリスク管理を強化すべきだ」と語った。

 
 
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