アイカーン氏、マイクロソフトによるヤフー買収に向け委任状争奪戦

2008年 05月 16日 13:59 JST
 

 [ニューヨーク 15日 ロイター] 米著名投資家のカール・アイカーン氏は15日、ヤフー(YHOO.O: 株価, 企業情報, レポート)にマイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)の買収案受け入れに向け、交渉を再開させるため、委任状争奪戦を開始した。

 同氏はヤフー取締役会が、マイクロソフトの475億ドルでの買収案を拒否したことについて、「不合理」な行動だと批判。ヤフーの株式5900万株を取得したことを明らかにし、7月3日のヤフー年次総会に新取締役候補10人の名簿を提出する方針を示した。

 アイカーン氏は、ヤフーのロイ・ボストック会長に宛てた公開書簡の中で「ヤフー取締役会は、不合理な行動を取り、ヤフー株主およびマイクロソフトの信頼を損ねた。マイクロソフトの1株当たり33ドルでの買収案が、ヤフーの単独ベースでの見通しより優れた選択肢であることは明らかだ」と語った。

 ヤフーのボストック会長はこれを受け、アイカーン氏に書簡を送り、同氏の計画は投資家にとって最高の利益にはならないと反論。ヤフーは「完全かつ適正な価値を株主に提供するのであれば、マイクロソフトを含むいずれの企業からの提案も前向きに検討する」姿勢を維持するとした。

 アイカーン氏の動きは、少なくとも大手機関投資家1社から支持を得ている。ヘッジファンドのポールソンは15日、ヤフー株式3.4%(14億4000万ドル相当)を買い集めたことを明らかにした。

 ポールソンは「アイカーン氏の計画を支持するつもりだ。ただ、ヤフーがマイクロソフトとの合意に向けて交渉に戻り、委任状争奪戦が必要なくなることを切に望む」と述べた。

 マイクロソフトのスポークスマンは、アイカーン氏の動きについてはコメントを控えるとし、ヤフーとの交渉がとん挫して以降、使用してきた表現を繰り返し、マイクロソフトは「もう前進している」と語った。

 
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