再送:1─3月期実質GDPは前期比+0.8%、年率+3.3%=内閣府
[東京 16日 ロイター] 内閣府が発表した2008年1─3月期国民所得統計1次速報によると、実質国内総生産(GDP)は前期比プラス0.8%、年率換算プラス3.3%となり、10―12月期のプラス0.6%に比べ、成長率は上昇した。2四半期連続で、1%台後半といわれる潜在成長率を上回った。
年率成長率は市場予想の年率プラス2.5%(ロイター調査)を上回った。これは消費支出と住宅投資が予想より高かったため。
内閣府によると、1─3月期の実質民間住宅は06年10─12月期以来、5期ぶりにプラスに転じたという。また、輸出入の動向について、財貨・サービスの輸出が前期比プラス4.5%となり、04年1─3月期以来の高い伸びになったとした。
一方、名目成長率は前期比プラス0.4%。
GDPデフレーターは前年同期比マイナス1.4%で、05年10─12月期(マイナス1.6%)以来の大きな下落幅になった。一方、国内需要デフレーターはプラス0.5%で、1998年1─3月期(プラス0.6%)以来の高い伸びだった。
政府経済見通しの2008年度実質プラス2.0%達成には、毎期前期比プラス0.3%(年率プラス1.4%)程度の成長が必要となる。
2007年度の実績値は、前年度比実質プラス1.5%の成長で、06年度のプラス2.5%成長を下回った。
UBS証券チーフエコノミストの大守隆氏は、予想を上回る伸びとなったことについて「うるう年調整がうまくできていないことが要因の1つ。うるう年要因で、消費だけでなく住宅投資も上振れたとみている」と分析したうえで、4─6月期は「この反動が出て、外需も弱まるとみられるので、マイナス成長もありうる」と慎重な予想を示した。
市場参加者からは「予想の範囲内だ。外需と住宅の回復がけん引するという構図も事前の見方と一致している。設備投資がさえないのは仕方ないだろう。原材料高の行方や景気が不透明ななかでは企業が設備投資を抑える行動にでざるを得ない。株式マーケットに対しては中立だろう」(丸和証券 調査情報部次長 大谷正之氏)、「市場予想より強めとの印象を受ける。先行きの米国経済動向などが心理的な重しとして残っているうえ、設備投資がマイナスとなっているのは懸念材料。ただ、年後半にかけ米国経済が持ち直すと仮定すれば、国内経済が大きな後退に至るリスクが軽減されよう。最近、ゼロ近辺でもたついていた国内需要デフレーターが前年同期比プラス0.5%となり、プラス方向となっている。GDPデフレーターはマイナス1.4%にとどまっているが、コストプッシュ型とはいえ、デフレ脱却の方向がみえてきたとも言えそうだ」(大和証券SMBC チーフス
トラテジスト 末澤豪謙氏)などの声が聞かれた。
*内閣府の発表資料は以下のURLをご覧下さい。
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/gaiyou.html#qe
(ロイター日本語ニュース 児玉成夫記者)
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