09年3月期経常利益は5.5%減益予想、環境好転で上振れ期待
水野 文也記者
[東京 16日 ロイター] 3月期企業の決算発表シーズンは最終コーナーを回り、09年3月期の予想がほぼ固まった。現時点での09年3月期の経常利益予想は前年比5.5%減益の予想と、これまで株価が織り込んだとされる2ケタ減益は回避される数値となっている。
会社側が計画を立てた時期に比べ足元の環境面が好転しているため、早くも上振れを期待する関係者が少なくない。
新光総合研究所がまとめた2008年3月期決算集計(東証1部)によると、15日までに決算内容を開示した976社(対象はデータ取得可能な金融を除く東証1部上場企業、全1238社で発表率は78.8%)の09年3月期業績見通しは、経常利益増減率が5.5%減となった。時価総額で換算した発表率は95.9%に達しており、ほぼシーズン全体を織り込んだ数字といえる。
この通りの業績予想となると、7期ぶりの減益となるが、市場では全体的な発表結果について悲観視するムードとなっていない。2ケタ減益になるとの見方に傾いていたため、思ったよりも良かったというのがその理由だ。
集計した同研究所・クオンツアナリストの山本光孝氏は「アナリストの直前予想の中にはプラスという見方もあったが、マーケットのコンセンサスは楽観的ではなく、2ケタ減益を覚悟する雰囲気もあった。その点から安心感を引き出す結果となっている」と指摘する。
さらに、市場のムードだけではなく、ここにきての環境好転も、減益予想という逆風を弱めた。多くの輸出型企業が、ドル/円の前提想定レートを100円に設定したが、足元では104─105円まで円安に振れていることが注目されている。市場では「もともと企業は保守的に計画を立てる傾向が強いので、前提条件よりも環境が良くなれば、収益の上振れを期待し始める」(欧州系証券トレーダー)という。
ジーク証券・投資情報室長の水谷秀夫氏は「企業が計画を立てたと思われる時期は、円高・株安で先行きに対する不安が高まっていた時期」とした上で「その時点より環境が好転しているため、上方修正余地が生じている。円安が進み、米国景気が年後半から回復に転じれば、業績に対する期待感が大きくなるのではないか」と述べた。 続く...












