インタビュー:ホンダ、09年3月期の米国小売販売は+1.6%を計画
[東京 20日 ロイター] ホンダ(7267.T: 株価, ニュース, レポート)の北條陽一執行役員(財務担当)は20日、ロイターとのインタビューで、2009年3月期の米国小売台数は前年比2万5000台ほど増加するとの見通しを示した。
金融市場の混乱などで自動車需要に減速感が出る中、ホンダは新型車をテコに最重要市場で小売販売を伸長させる。前年比3割減を計画する09年3月期の連結営業利益については、上半期よりも下半期のほうが落ち込みが小さくなりそうだと語った。
北條執行役員は「09年3月期は米国の卸売台数は減少するが、小売台数は新モデルの効果で少し増える」と説明。「ホンダは得意としている車種が米ビッグスリーとはまったく違う。当社も大型車は厳しいが、小さな車、燃費効率の良い車で何とかなっている」と述べた。
米国を含む北米の自動車市場は、米サブプライムローン(信用力の低い借り手向け住宅融資)問題や原油高で減速。ホンダは08年暦年の全体需要を07年末時点で1590万台とみていたが、北條執行役員は「1550万台よりももう少し下がりそうだ」と述べた。その中で同社は、新型車投入や小型車人気を追い風に、09年3月期の米国小売台数を前年比1.6%増の157万5000台で計画しているという。
一方、ホンダから販売店への米国卸売台数は前年比4%減の153万台で計画。平均50日程度だった在庫が60日に膨らんでおり、販売店への供給を減らして在庫を健全化する。在庫水準が適正になれば「押し込み販売」(北條執行役員)が減り、インセンティブ(販売奨励金)も減少。ホンダの利益にはプラスに働く。ホンダは北米における09年3月期のインセンティブを台当たり従来の1000ドル超から100ドル程度抑える考え。
このほか北條執行役員は、09年3月期の営業利益見通しについて「下半期の落ち込みのほうが少ない」と語った。その理由として北條執行役員は、08年1─3月期にすでにドル/円が105円程度になっていたため「09年1─3月期は為替の影響が比較的少ないだろう」と説明。新車投入の効果で下半期のほうが販売台数も伸びそうだという。09年3月期下半期の回復基調が2010年3月期も続くかどうかについては「まだ計画を立てていない」として言及しなかった。
(ロイターニュース 久保 信博記者、金 昌蘭記者)
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