NTTドコモ、バングラデシュ第3位の携帯事業者に30%出資で最終調整
[東京 21日 ロイター] NTTドコモ(9437.T: 株価, ニュース, レポート)が、バングラデシュの携帯電話第3位のアクテルに出資する方向で最終調整していることが明らかになった。ドコモは現地企業からアクテル株30%を取得する計画。
取得金額は400億円程度になるもようで、早ければ月内にも発表する。
複数の関係筋が21日までにロイターに語った。日本の携帯電話市場は飽和しつつあり、ドコモは経済成長著しいアジアに活路を求める。
アクテルの株式は70%をテレコムマレーシア・インターナショナルが、30%を現地で繊維や通信を手がけるAKカーン社が保有。AKカーンは保有株すべてをドコモに売却する方針で、ドコモは筆頭株主のテレコムマレーシア・インターナショナルと共にアクテルの経営に携わる。配当や持分投資利益も期待できる。
バングラデシュの07年の携帯電話利用者は前年比58%増の3437万人で、普及率は約2割。09年末までに5000万人程度まで拡大するとみられており、ドコモは有望な市場と判断した。アクテルは、ノルウェーのテレノア(TEL.PS: 株価, 企業情報, レポート)傘下のグラミンフォンと、エジプトのオラスコムテレコム(ORTE.CA: 株価, 企業情報, レポート)傘下のバングラリンクに次ぐ国内第3位。07年12月末時点の契約者数は前年比7%増の640万人だった。
ドコモは1998年から01年にかけ、海外の事業者に総額1兆9000億円を投資して失敗した苦い経験がある。しかし、日本の携帯電話市場の契約者が1億人を突破し、成長の鈍化が鮮明になっている中、国内では大きな市場拡大は見込めないと判断し、アジア重視の戦略を加速している。昨年12月には子会社を通じてシンガポールのインターネット会社マジネットを買収したほか、今年1月にはフィリピン・ロング・ディスタンス・テレフォン(PLDT)(TEL.PS: 株価, 企業情報, レポート)を持分法適用会社にするなど、具体的な投資に踏み切っていた。
(ロイターニュース 久保 信博記者、江本 恵美記者)
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