大手損保が信用収縮の影響額を開示

2008年 05月 22日 06:58 JST
 

 [東京 21日 ロイター] 大手損害保険6社は21日、2008年3月期のサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅融資)を直接組み込んだ金融商品の損失とともに、金融市場の混乱による信用収縮の影響額について開示した。

 ミレアホールディングス(8766.T: 株価, ニュース, レポート)は、サブプライムを直接組み込んでいない証券化関連投資で374億円の損失を計上したほか、三井住友海上グループホールディング(8725.T: 株価, ニュース, レポート)は金融市場の混乱によるクレジット・デリバティブの評価損が261億円になったと発表した。ただ、各社とも2009年3月期に損失が拡大するとはみておらず、今期の業績予想には関連損失はほとんど織り込まれなかった。

 ミレアHDは、サブプライムを直接組み込んだ投資の残高は3月末で284億円、関連損失は21億円にとどまり、影響は限定的だった。ただ、世界的な金融市場の混乱によってサブプライムを含まない信用リスク関連投資で影響が出て、ABS(資産担保証券)やクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)、SIV(投資ビークル)で374億円の損失を計上した。また、モノライン(金融保証会社)への再保険で43億円の損失を計上した。

 記者会見した光永弘常務は、今期のサブプライム関連への直接投資と金融市場の混乱による損失について「足元は落ち着いている。現時点では損失がさらに拡大するとはみていない」と述べて、業績予想には織りまなかったことを明らかにした。

 三井住友海上グループHDは、2008年3月末で金融保証保険の引き受けが21億円で、関連損失については、金融保証保険で1億円、クレジット・デリバティブの評価損1億円にとどまった。ただ、サブプライムを発端とする信用収縮の影響を受けて、クレジット・デリバティブ全体で評価損261億円を計上し、資産運用利益の減少につながった。柄澤康喜専務は、足元の金融市場が安定してきたことから「評価損は戻ってきている」と強調し、2009年3月期の損失拡大を否定した。

 <あいおいの残るリスクは127億円、損保ジャパンの今期損失は14億円を予想>

 サブプライム関連商品への投資で赤字決算に陥ったあいおい損保のエクスポージャーは536億円だった。CDO(債務担保証券)の解約を進めて昨年12月末の1102億円から減少したが、2008年3月期の関連損失は836億円にのぼった。

 記者会見した梅村孝義常務は、3月末の536億円の残高に対して評価損409億円を計上していることから「残るリスクは127億円まで縮まった」とした。今期については「5月中旬までに相場は比較的安定している」として、業績予想に関連損失は織り込んでいないという。  続く...

 
 

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