証券監視委、野村元社員らをインサイダーで告発
[東京 30日 ロイター] 証券取引等監視委員会は30日、野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)傘下の野村証券の中国人元社員らによるインサイダー事件で、元社員とその知人の兄弟の3容疑者を東京地検に告発したと発表した。
野村の企業情報部で元社員が所属していた課が担当していた4銘柄を対象とした。証券監視委が調査していた21銘柄のうち、17銘柄は告発が見送られた。
告発の対象となったのは、三光純薬、富士通デバイス、サイトサポート・インスティチュート、アサヒ飲料の4銘柄。いずれも、野村の企業情報部で元社員が所属していた課が担当しており、富士通デバイスは元社員が直接担当していた。元社員は課内の立場を利用して、株式交換やTOB(株式公開買い付け)を実施する情報を入手。証券会社勤務のため直接株取引ができないため、知人に共謀を持ちかけ、その弟の口座を使ってインサイダー取引を実施していた。
証券監視委は当初、元社員らに21銘柄のインサイダー取引があったとの疑いで調査していたが、4銘柄を除く17銘柄については、刑事告発には至らなかった。17銘柄のうち14銘柄は、元社員が所属していた課とは別の課が担当していた銘柄で、元社員はホワイトボードや立ち聞きなどで銘柄の情報を入手したが、株式交換やTOBなどの重要情報まで取得したとの事実が確認されなかった。また、残る3銘柄は元社員の課が担当していたが、利得がなかったり、インサイダー情報の決定前の売買だった。
監視委が、インサイダー容疑で告発したのは、中国人元社員のレイ・ユ(30)、その知人のソ・シュンコウ(37)、弟のソ・シュンセイ(25)の3容疑者。3人は4銘柄で1370万円の利益を得たとみられている。
(ロイター日本語ニュース 村井 令二記者)
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