構造不振に陥るアミューズメント施設、業界再編へ進む可能性も
水野 文也記者
[東京 3日 ロイター] アミューズメント施設の不振が目立ち、関連企業の収益を押し下げる要因になっている。家庭用ゲーム機の好調やガソリン代高騰で客足の遠退いたことなどが重なっており、不振は構造的とみる関係者が少なくない。市場では業界再編に進むとの見方も出てきた。
大手アミューズメント施設の既存店売上高は、前年比で2ケタ台の落ち込みとなるケースも少なくないなど、大半の企業が苦戦している。直近では5月27日にアリサカが会社更生法申請の手続きを開始、収益環境の厳しさを象徴する格好となった。
アリサカの倒産は、複数年にわたる不適切な会計処理が行われたという事情もあるが、中期的な収益拡大に向け出店を加速させたことで有利子負債やリース残高が増加し、費用に見合う収益の確保が難しくなったことが大きな要因。同社は出店により収益を上げてさらに出店する──という拡大路線を取っていため、既存店の落ち込みからビジネスモデルが行き詰まったとみられている。アリサカの例は極端としても、業界の先行きに明るい材料は乏しく、短期的に回復へ向かうのは難しいとの見方が多い。
ある業界関係者によると「アリサカは厳しいとの見方が広がっていたが、金融機関の業界全体に対する姿勢は(それまでは)あまり厳しくなかったため、この一件をきっかけに資金面が難しくなる企業が出てくることも考えられる」という。
<家庭用ゲーム機の人気、ゲームセンターの打撃に>
アミューズメント施設の不振について、みずほインベスターズ証券・アナリストの田村悦子氏は「業務用と逆相関にある家庭用ゲーム機が好調なほか、業務用ゲーム機にヒット商品が見当たらないなど複合的に要因が絡まっている」と指摘する。
任天堂(7974.OS: 株価, ニュース, レポート)の「Wii」や「DS」などの大ヒットが影響し、ゲームユーザーの足が施設から遠退く要因になっている。田村氏は「ゲームセンターでプレイしていた体感的なゲームで、家庭用ゲーム機が高度化し、ゲームセンターに行かなくても楽しめるようになったことが大きい」と話す。 続く...












