ドルはレンジ上限試す展開か、G8控えて要人発言にも関心
[東京 6日 ロイター] 来週の外為市場でドルは、最近の取引レンジ上限を試す展開となりそうだ。予想を上回る米経済指標やバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長のドル安けん制発言をきっかけに、ドルは底堅さを取り戻している。
米指標などを通じて106円半ばをしっかり上抜けると、テクニカル上は108円付近への上昇も見えてくるという。13日開催の8カ国財務相会合(G8)を前に、インフレ問題を通じて通貨政策とも密接に関わる商品高に関する要人発言に関心を示す声も出ている。
予想レンジはドル/円が104.50―107.50円、ユーロ/ドルが1.5450―1.5750ドル。
<ドル上抜けなら108円台も視野>
ドルが3カ月ぶりの高値圏となる106円前半へ上昇してきたことで、市場では一段のドル上昇に対する関心が強まってきた。最近の取引レンジ上限では戻り売り圧力も強いものの、信用リスク問題の一服ムードやFRB議長発言をきっかけとするドル買い、株高などを背景とする円売り圧力を背景に、ドル/円はじりじりと上昇を続けている。信用リスク問題や米景気減速への警戒感は依然として根強いため、最近の上昇には「違和感がある」(外銀)との声も少なくないが、米経済指標などを通じてドルへの買い仕掛けが強まれば、テクニカル上のふし目となる106円半ばをしっかりと上抜ける可能性もあるという。「上抜ければ108円、さらに110円なんて世界も見えてくる」(都銀)とする声も出始めた。
米国ではきょうの5月米雇用統計はもちろん、10日の4月米貿易収支や11日の米地区連銀経済報告、12日の5月米小売売上高、13日の5月米消費者物価指数(CPI)、6月米ミシガン大消費者信頼感指数速報値などに関心が集まっている。
FRB幹部の発言機会も多い。FRB議長が4日に「長期的なインフレ期待を示す一部の指標はここ数カ月上昇し、FRBにとって大きな懸念となっている」と発言したことなどから、市場では「米当局の関心は信用リスク問題からインフレに移行した」(証券)との声が出ている。米当局幹部の発言を通じてFRBの現在のスタンスを見極め、金利据え置きが予想されている6月後半の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文などを占いたいという。
9日に米ボストン地区連銀が主催する「インフレと金融政策の持つ影響の理解:フィリップス曲線の回顧」でローゼングレン米ボストン地区連銀総裁があいさつに立ち、バーナンキ米FRB議長が講演するほか、10日にはフィッシャー米ダラス地区連銀総裁が講演「グローバル化と金融政策」をテーマに講演を行う。11日にもコーン米FRB副議長とクロズナーFRB理事、ピアナルトクリーブランド地区連銀総裁、ブラード米セントルイス地区連銀総裁らの発言が予定されている。 続く...













