午前のアジア株式市場は大幅安、米ドル安など重し
[香港 9日 ロイター] 9日午前のアジア株式市場は、大幅に下落した。米原油先物の急騰、米ドル安に加え、米経済がスタグフレーション(インフレと不況の同時進行)に陥る兆候が濃厚になったことが重しとなっている。
米労働省が6日発表した5月の米雇用統計によると、失業率は4月の5%から22年ぶり最大の上昇幅となる0.5%ポイント上昇し、5.5%となった。2004年10月以来の高い水準をつけ、非農業部門雇用者数は5カ月連続で減少した。
世界中でインフレ圧力が高まるなか、米国の雇用情勢の悪化が鮮明になったことで、個人消費回復への期待がすぽみ、1970年代に米国をおそったスタグフレーションの再現が懸念されている。
また、米原油先物は6日には1バレル=139ドルを超える史上最高値を更新している。
東京証券取引所の日経平均は、前営業日終値比2.06%下落。寄り付き直後から、ハイテク株が売られた。キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)が約4%下落し、日経平均の下げを主導している。
日興コーディアル証券のエクイティ部部長の西広市氏は「日本では諸外国ほどインフレ懸念は強くないが、海外の株価が下落傾向にある時に、日本だけが上昇することはありえない。今日はまさしくそういった状況になりそうだ」と説明した。
ソウル株式市場では、総合株価指数(KOSPI)が2.2%下げ、3月13日以来最大の下落幅を記録する勢いとなっている。サムスン電子(005930.KS: 株価, 企業情報, レポート)が3%下げ、指数を押し下げている。
オーストラリア、香港、フィリピンの金融市場は、それぞれ祭日のため休場。 続く...












