一致指数0.7ポイント低下、景気は4月以前に山つけた可能性=内閣府

2008年 06月 9日 15:33 JST
 

 [東京 9日 ロイター] 内閣府が9日発表した4月の景気動向指数速報のコンポジット・インデックス(CI)は、先行指数が92.8(2005年=100)となり、前月比2.0ポイント上昇した。一致指数は101.7となり、前月比0.7ポイント低下した。遅行指数は103.0となり、前月比1.9ポイント低下した。

 同府は一致指数の判断を「景気はその局面が変化している可能性もあるとみられる」に下方修正した。同府によると局面の変化とは「事後的に判定される景気の山・谷が、それ以前の数カ月にあった可能性が高いことを暫定的に示す」という。そのため同府では今回の数字をふまえて、景気は4月以前に山をつけた可能性があると指摘した。

 5月の月例経済報告の基調判断では「景気回復はこのところ、足踏み状態にある」だが、9日発表のCIをみる限り、景気はそれよりも弱いという。しかし、内閣府・経済社会総合研究所の岩田一政所長は、CI公表後の会見で「景気動向指数は、月例報告で判断をするうえでのひとつの材料であり、この指数の評価が変わっても、それでただちに月例報告の判断が変わるということではない」と述べた。

 内閣府は、9日発表の4月速報分の統計から、景気動向指数の中心をこれまでのディフュージョン・インデックス(DI)からCIに移行した。また4月速報から、基準年がこれまでの2000年から05年に変更された。

 CIは、DIと同様に先行指数、一致指数、遅行指数の3系列から成り、それぞれの指数の構成項目も同じだが、算出方法が異なる。CIはDIと違い、景気の山の高さや谷の深さ、上昇や下降の勢いなどを把握する上で一つの目安になるという。国際的にもCIが標準指標になっている。

 民間エコノミストの間ではこれまでも、簡便的に景気の山谷を判断する材料としてCIが重視されてきた。例えば、前回の景気の谷は02年1月だが、CI一致指数の谷と一致している。

(ロイター日本語ニュース 児玉 成夫記者)

 
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