スピード社製の水着、スポーツ用品各社の株価に明暗
水野 文也記者
[東京 10日 ロイター] 英スピード社製の水着が株式市場でも注目を集めた。同社の水着を着用した選手から好記録が続出したことで、同社製の水着を手掛けるゴールドウイン(8111.T: 株価, ニュース, レポート)が急騰、他の銘柄が伸び悩むなど株価の明暗を分ける要因となっている。
スポーツ用品でも水着という一分野であるため、業界全体の勢力図を大きく塗り替えることはないとみられるものの、収益に影響を及ぼす要因になるとの見方も出ている。
イギリスのスピード社製の「レーザーレーサー」を着用した海外選手が相次いで好記録を出す中で水着問題が注目された。日本水連の公認メーカーはミズノ(8022.T: 株価, ニュース, レポート)、デサント(8114.T: 株価, ニュース, レポート)、アシックス(7936.T: 株価, ニュース, レポート)の3社で、北京五輪においてスピード社製の水着を日本選手が着用できないことが話題になったが、6日─8日に行われたジャパンオープン大会でこの水着を試着した選手から好記録が続出したことを受け、10日夕方に同連盟が北京五輪でスピード社製の水着着用を認めるとみられている。
こうした一連の動きから株式市場で注目されたのが、スピード社製水着を手掛けるゴールドウイン。ジャパンオープン終了後の9日、株価はにわかに動意づき急騰、10日もストップ高に買われる人気ぶりとなった。半面、公認メーカーである3社は9日はいずれもさえない動きとなり、10日も株価の伸びが感じられない。
実際、ゴールドウインでは水着問題によって「スピードのブランド認知度は、当初の予想をはるかに超えるものが期待される。同時に社名自体の露出効果もあり、(同社が手掛ける)他のブランドにも波及効果がありそうだ」(広報担当者)という。
話題となっている「レーザーレーサー」は、アスリート用のトップモデルで、ライセンス生産を行っている他の商品とは異なり、スピード社からの輸入販売で数量が限られる。当面は選手用の供給に全力を注ぎ、一般向けとして本格的に出回るのは来シーズンで今期の収益に大きく寄与する商品ではない。しかし、ブランド認知度の急速な高まりから「長い目でみた収益のプラス材料になる」(広報担当者)と会社側では「スピード効果」を期待している。
10日の株式市場では、スピード社製のソックス販売を手掛けるアツギ(3529.T: 株価, ニュース, レポート)も人気化した。同社の関係者によると「3月くらいから店頭に出していたが、ジャパンオープン以降、流通業界から問い合わせが急増した。通常だと靴下のブランドを浸透させるのは難しい。それが一気に知名度が高まった」という。 続く...













