副都心線が14日開業、新宿など商圏の攻防戦激化
水野 文也記者
[東京 12日 ロイター] 都心部の新たな足となる東京メトロ・副都心線が14日に開業する。鉄道会社間の競争が激化すると想定される一方、従来路線を延伸して副都心線に乗り入れる形になるため、これまで池袋を利用していた買い物客が新宿や渋谷に流れる可能性があり、商圏の攻防戦が激しくなりそうだ。
新線開通をきっけかにライバルの鉄道会社や百貨店の収益が大きく上下する展開もありそうだ。
<競合するJRや他の私鉄の乗降客は減少>
副都心線は、埼玉県和光市と渋谷の約20キロを結ぶ東京メトロの9番目の路線だ。和光市と池袋間は既存の有楽町線と同ルートで、新設区間の池袋─渋谷間(8.9キロ)は東京メトロとしては初めて急行運転も採用。急行を使うと池袋-渋谷間は約11分で結ばれる。東武東上線、西武池袋線も副都心線に乗り入れ、埼玉県西部から新宿、渋谷方面への利便性が高まると期待されている。
同区間唯一の急行停車駅となる新宿三丁目は、丸の内線と都営新宿線が交差。2012年度には、渋谷から東急東横線に乗り入れ、横浜方面ともつながることになる。
東京メトロによると、開業日の14日から来年3月31日までに、1日に15万人の利用客を見込む。1日当たりの主要3駅の乗降客予測は、池袋が11万1000人、新宿三丁目が4万9000人、渋谷が6万人になるという。この数字について同社は「実際に開業してみないとわからないが、予測は堅めに算出した」(広報担当者)としている。
当然のことながら並行するライバルの鉄道会社は、影響を受けることになりそうだ。副都心線と並行する山手線や埼京線を運行するJR東日本(9020.T: 株価, ニュース, レポート)の広報担当者は「今年度の予想で(山手線など)特定の路線で乗客数の増減は試算していない」とした上で「新幹線まで含んだ全体で1日あたりの利用客は9万人の減少を見込んでいる」と説明。副都心線開業によるマイナス分を業績に織り込んでいる。 続く...
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